【2024年奈良女子大学×賃貸のマサキ 地域創生プロジェクト第7弾】レポートvol.3~最終案について~
「奈良女子大学×賃貸のマサキ 地域創生プロジェクト2024」第7弾の企画が進行中です。
前回、2チームに分かれて賃貸マンションのリノベーション案をプレゼンしていただきましたが、今回は2つの案をもとに最終案をまとめ、見積もりを出すところまで作っていくための話し合いをしました。
最終案の発表。だけど…
まずは前回出された2案をたたき台にまとめられた案を発表していただきました。
さわやかグリーンのお部屋に
壁のアクセントクロスをグリーンにして、女子学生が好きそうなさわやかな印象の部屋にしたいとのこと。
押入にシェードカーテン
押入に湿気がこもるのを防ぎたい、もともと取り付けられていた扉が重苦しい雰囲気のこげ茶色だったため、白のシェードカーテンを設置し、明るい雰囲気になるよう変更します。
これにより、上部分の天袋扉が開けづらかった悩みも解消しました。
キッチン横の収納スペースを活用しやすくするために
「①キッチングッズなどを載せる棚を当初は4枚設置予定だったが、3枚に変更。天板が少なくなった分、手作りの調理台を格納できるようにしたい。②天板を木の板からステンレスに変更。」
そして、可能であれば、コンセントスイッチのプレートが黄ばんでいたため変更したいとのこと。
以上。
え、これだけでいいの?
これで予算が大体30万を少し超えるぐらい。
なるほど。
そういえば今年の学生さんは、最初からかなり予算を意識して案を考えてくれています。
出された案もすべて、優先順位付きでした。
また、確かにスタッフ側からも
「出された案を全部やってしまうと『0』がひとつ増えるぐらいに予算オーバーしてしまうので、『じゃあどうすればいいの』ってところをみんなで考えていきましょう」ともお伝えしました。
だけど、ほんとにこれでいいのかな?
学生さんたちに聞いてみました。
「もし、もうひとつ何か…金額は別としてやりたい案はありますか?」
すると・・・
本当はコレもやりたかった!が続出
出るわ出るわ。学生さんたちから次々に。
彼女たちは予算を気にして、本当なら着手したいアレやコレをあえてあきらめていたのかと思うと、正直少し切なくなります。
さらに続けて言いました。
「予算的に難しいと思われていたロフトやテーブルも含めてやりたいと思うものがあれば」
この話を切り出した後、学生さんたちから出てきた案を整理しましょう。
①トイレタンクの上に棚
「強力突っ張り棒だったら安くすむかもしれないので、自分たちでつけてもいいかもしれません」
→耐荷重の制限が必要なものを設置するのは賃貸不動産業者としては非推奨であることを説明、これはきちんとプロが設置する必要があることをお話ししました。
②シンク下のビニールシート
「表面だけでなく中もやりたい」
③靴箱はやっぱり欲しい
「買って置くだけでもいいかなと思ったけど、やっぱり作ったほうがいいかなと思いました」
④床の張替えを洋室だけでなくキッチンやトイレも
「予算の関係で床の張替えについてはあきらめていたが、壁だけでなく床も変えて、部屋の雰囲気を明るくしたかった」
「洋室を変えるならトイレも明るい雰囲気にしたい」
そして、学生さんの間で特に要望が多くなったのが、
⑤トイレの壁紙の変更
現在はバラの花柄デザインになっています。
「花柄は古臭いのでコレを新しいのに変えたい」
意外とたくさん出てきたので、もう少し、今度は優先順位もつけながら整理します。
どこをキレイにしたい?床vs壁
これまでの話を受けて、選択しやすいように2つの選択肢を示してみました。
①洋室の床+トイレの壁+靴箱の設置
②洋室とキッチン、トイレの床
どちらに着手したいですか?
①派の意見
「キッチンは床を見て調理しないからいい」
②派の意見
「靴箱は最悪自分で買うこともできるから(入れなくても)いい」
「キッチンの床は張り替えたい。でも、トイレは床より壁を優先したい」
だんだんと、学生さんたちの要望が見えてきました。
ほぼこの意見は総意に近いようです。
「トイレの壁は変えましょう!」
次の選択。
①下駄箱
②トイレの棚
→①下駄箱
思わず言ってしまいました。
「もう、全部叶えてもらうつもりでいきましょうか?」
願わくば通ればいいなの案も用意しよう
気が大きくなったのではないんですよ。
実は、オーナーさんとのこんなやり取りがあったのです。
オーナーさんたちは、前回学生さんから出された案を見て、まるで自分の家を改装するかのように喜んでくださっていました。
それも「予算上限を上げてもいいから全部やってあげて」と言い出されてもおかしくないぐらいの反応で。
とはいえ、我々は仲介という立場上、オーナーさんの利益も考えないといけません。
仮に本当にオーナーさんがこのように言われたとしても、我々としてはそこまでやるべきではないと考えます。
じゃ、どうするか。
優先順位をつけて、一度全部の要望についてお話してみようかと思います。
まず、確実にやりたい案はグリーンのアクセントクロス、白のシェードカーテン、調理台を置くスペースの製作です。
で、ここからは予算オーバーになるけれども、可能であればこれとこれをやってほしいとお伝えする。
先ほどの話を整理すると、
①トイレの壁
②トイレの床
③キッチンと部屋の床
④シンク下をきれいにする
の順に要望を出してみることにしましょう。
学生さんの気持ちも含めてうまく伝えられたら、もうひとつぐらいは願いが叶うかもしれません。
実現可能性はひょっとしたら低いかもしれません。
でも、最初から決まった予算の枠内でまとめてしまうのもおもしろくないじゃないですか。
ダメ元で出した要望が叶うかもしれない、「ダメだと思ってたけど聞いてもらえた!よかった!」という経験も学生さんにしてもらえたらいいな、と思うのです。
今後の予定
あとは予算を算出してみます。
10日〜2週間後ぐらいにオーナーに交渉に行きます。
内容が決定すれば10月末には工事を開始。
リノベーションは2週間ぐらいで終わるので11月末日ぐらいには部屋が完成していればいいかなと、この時点では考えていました。その後、募集広告も出す予定です。
12月には内覧できればと考えています。
最終案まとめ
今年の学生さんたちは、すごく予算を意識してくれていて、「本当にこの案でいいのかな?」と思いつつ聞いてみると、「ここもやりたい、これもやりたかった」がたくさん出てきてしまいました。
決定前に聞いてみてよかったです。
少々「無理を言っているかもしれませんが…」なぐらいがちょうどいいのかもしれませんね。
さて、追加した優先順位付きの案はどこまでOKになるのでしょうか。
次のレポートの時にはわかることでしょう。お楽しみに!
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