【2023年奈良女子大学×賃貸のマサキ 地域創生プロジェクト第6弾】レポートvol.5 ~最終報告会~
奈良女子大学の学生さんが内装デザインを手がける新築マンションを形にする――『地域創生プロジェクト』第6弾が着々と進んでいます。
レポート5回目の今回は、学生の皆様に企画に携わった感想などをうかがい総括とする最終報告会の様子をお伝えいたします。
『地域創生プロジェクト』第6弾とは?今までの振り返り
奈良市内の中心部に来年2024年2月末完成予定の女子大生向け新築マンション。
その1K全9室の内装を、奈良女子大学の生活環境学部住環境学科に在籍する学生さんたちにデザインしていただく――そんな学生さん目線でのお部屋づくり企画が『奈良女子大学×賃貸のマサキ 地域創生プロジェクト』第6弾です。
2023年4月にスタートしたこの企画の模様を、過去4回にわたってレポートさせていただきました。
初顔合わせ・全面協力をいただいている積水ハウスさんのオフィス訪問・建具コンセプトのプレゼンを経て、前回の最終プレゼンでついにお部屋のデザインがまとまりました。
なんと全9室・それぞれのコンセプトに基づいた異なるデザインのお部屋になることに!
そして現在、すでに建物の工事が始まり、入居者様の募集も行われています。
そんななか行われた最終報告会の様子をレポートにまとめましたので、ぜひご覧ください。
最終報告会①弊社よりご挨拶とご報告
11月半ば、奈良女子大学の学生さんらと先生・積水ハウスの設計担当さんと営業担当さん・私たち『賃貸のマサキ』スタッフという、もうお馴染みとなった顔ぶれが集いました。
「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます」
まずは弊社スタッフ・木原よりご挨拶とご報告。
「工事も順調に進んでますので。計画の方は皆さんにいただいたプレゼンの通りで進んでおります」
最終プレゼンで学生さんたちが発表してくださったデザインの通りになるよう、現在工事が進められています。
建物は1月中には完成予定。
そのタイミングで、学生の皆さんに出来上がったお部屋をご覧いただくつもりにしています。
そして。お部屋の入居者様の募集もすでに始まっており、その進捗はと言いますと――。
なんと、9室のうち5室、申し込みが入っているとのこと!
まだ入居可能になるまで3ヶ月以上あり、お部屋を実際に見ることもできない状況。
そんななか、早くも半分以上のお部屋に申し込みをいただいているのは大変な快挙です。
最終報告会は、学生さんにとっても我々『賃貸のマサキ』にとっても嬉しい報告から幕を開けました。
最終報告会②学生の皆様からのご感想
続いて、学生の皆さんに今回の企画に参加しての感想を頂戴いたしました。
この企画に参加されるのが今年で二回目、三回目という方もおられるなか、
「今回今までやったことない全タイプ違う部屋っていうのをやってみて、自分たちでも挑戦ではあったんですけど。私たちとしては、そこも楽しくやらせていただいたなと」
「去年一昨年よりもどんどん回数を重ねることで洗練されていって、自分たちのなかでベストな状態を出せたのが良かったなっていう風に思っています」
「立地の条件からターゲッティングが女子大生の方って言う風に、はっきりしたターゲッティングで考えられたのが、自分たちの目線に近い所でやれたっていうのも楽しかったなっていう風に思います」
大きな挑戦でありつつ、過去にやってきたことも確かな経験として、楽しく取り組んでくださったのが伺えるお言葉を次々といただきました。
「いいものが作れたなと思っています。ありがとうございます」
ご自身でも納得できる内容になったのであれば、何よりです。
一方で半数以上の学生さんは初参加。
今回の取り組みを経て、どのような思いを抱かれたのでしょうか。
「全室バラバラで考えたからこそ一室一室にこだわれたのがすごい良かった」
「こんなお家が自分が選ぶ時にもあったら絶対に選んでいたなっていうようなお部屋ができたので、とてもいい経験をさせていただきました」
全9室を別々のデザインにするというのは、まさにこだわりの産物。
こだわり抜いたからこその達成感を感じていただけたようです。
また、
「間取りの違いで同じクロスを使っていても雰囲気が変わったりとか、同じクロスでも別の場所に入れることでまた雰囲気が変わったりとか、少しの違いでお部屋の雰囲気を替えられるんだなというのが、やりながらすごく勉強になりました」
「(実際にマンションが)建つっていう責任があるからこそ真面目に検討して『どれが使いやすいか』っていうことを真剣に考えられたのが、すごく貴重な経験だったなと思っています」
「今までの設計演習とかでは考えられないようなことを考えさせていただいてすごく貴重な経験をさせていただいたなと思っております」
普段の授業ではなかなか難しいところまで神経を行き届かせて、この企画だからこそできる生きた経験を積んでいただけたようで、私たち『賃貸のマサキ』スタッフとしても「やってよかった」という思いで一杯になりました。
最終報告会③積水ハウスご担当者様からのお言葉
学生の皆さんから感想をいただいたところで、今回あらゆる面で企画を支えてくださった積水ハウスのお二方にもコメントをいただきました。
まずは営業担当さんから。
「我々積水ハウスとしても、実はこういうコラボレーションというのは初めてさせていただいた」とのこと。
「本来いつもだったら我々積水ハウスの中でお客様と一緒にお話をして決めていくと。これはもう一軒家とかこういう集合住宅でも一緒なんですけど。それを実際にお住まいされる年代の方々に決めていただくっていうのはすごい合理的ですし、我々としてもすごい勉強になりました」
お礼の言葉とともに、人生の先輩としてのアドバイスも頂戴しました。
「こういう住宅とか何かを作るっていうと、色んな制限があるっていうところは絶対出てくると思うんですね。予算の制限であったりとか」
今回の企画においても、建具と床を決まったバリエーションのなかから選ぶなどといった縛りはありました。
その縛りのなかで、学生の皆さんは知恵をしぼって素晴らしいアイデアを出してくださいました。その経験を、
「また今後の色んな活動等々に活かしていただければと思います」
学生さんへの温かい激励、ありがとうございます。
お次は、設計担当さんより。
「皆さんありがとうございました。皆さん個々の、すべての部屋で違うプランをご提案頂いたおかげで早期の契約に繋がっているのかなと思います」
設計担当さんからは建物の工事の進捗についてご報告をいただきました。
この最終報告会の時点では外側の構造の土台が出来上がってきており、いよいよ内装の工事に入っていくという段階だそうです。
「1月の半ばぐらいには出来上がってくると思うんで、皆さんご提案いただいたものが実際のものになっているのを見ていただいて、色々思うところは出てくると思います。『ここをもっとこうしたらよかったな』とか『ここすごい素敵やな、思い通りやったな』っていうのも色々あると思うんで、実際それを見ていただいて。今後いろんな面で活かしていただいたらと思います」
こちらも激励のお言葉、感謝いたします。
積水ハウスさんのお力添えがあり、学生さんにとっての良き経験の場となりました。
最終報告会④先生からのご質問
続いて、学生さんのまとめ役として尽力してくださった先生にもお言葉をいただきました。
「こういう機会をいただけたのはすごく有難いなと思っていました、まずはありがとうございました」
こちらこそ、またとない機会をありがとうございました。
と、ここで先生からは総括のコメントに代えて、積水ハウスのお二方への質問を頂戴しました。
「今回のプロジェクトを通して、何か積水さんとしても使えそうとか、もしも何か新たな気づきみたいなのがあれば、教えていただけたら嬉しいかなと」
この質問に対して、積水ハウスの営業担当さんからは、
「こういうお部屋に住まれる方はこれぐらいの年代の方で、これぐらいの年代の方は例えばこの場所にこういうものが付いてたりとか、こういうお色味のほうがいいのかなっていうのを、やっぱりもっともっと僕らも考えていかないといけないなっていうのは非常に参考になりました」
お部屋にどんな方が住まわれるか、というのをより深く考えたお部屋づくり。そして固定概念を取っ払っていくこと。その辺りの重要性を改めて感じたとおっしゃってくださいました。
そして設計担当さんからは、お部屋の枠板の高さや鏡の位置などについてのお話が。
一般的にはそういったものは標準的な高さや位置が決まっているそうですが、
「新しい使い方っていうのは見出せないものなのかなと思ってましたので、今回そのディスプレイの高さだとか『こういうものを置きたいな』っていう感じでイメージを考えていただいていて、その辺はちょっと新しい試みだったと思います」
一般的な基準に必ずしもとらわれず、新しい可能性を見出していった学生の皆さんの発想をご評価いただきました。
万人にとって使いやすく設定された一般的な基準というものはとても大切なものですが、同時に、新たな選択肢を探っていくことも大事なことだと思います。
この場でご質問をくださった先生とお答えくださったお二方に、感謝申し上げます。
最終報告会⑤弊社よりまとめのご挨拶
「プロジェクト参加していただきありがとうございました。今回はブルー・ピンク・イエローと3色のテーマでお部屋を考えてくださるということで、普通に考えたら3パターンぐらいのお部屋が出来上がるのかなと思ったんですけど。ひとつひとつにテーマがあって、同じカラーでも色んなお部屋が出てきたなっていうのが、プレゼン聞いてる時に『どんなお部屋できるのかな』ってワクワクしました」
という弊社女性スタッフのコメント通り、全9室・9パターンのデザインというのは想像を超えるもので、プレゼンの場で内容をうかがっているだけでも新鮮な驚きと楽しみでいっぱいでした。私たちとしても、完成がとても楽しみです。
最後に、弊社木原からまとめのご挨拶を。
「2017年に奈良女子大学とのコラボを始めさせてもらい、歴代の先輩方を含め様々なお題のプロジェクトを通し、リノベーションや新築のデザインを6度も目の前で見せてもらいました。毎回驚かされてるんですけど、オリジナルっていうのは強いんやなっていうのはほんとに、毎回毎回改めて勉強させてもらってます。」
「オリジナルですとか、あとはその、『楽しい』ですね。やっぱりこう、出来上がったもの、毎回学生さんが作られた部屋っていうのは僕から見るとすごい『楽しい』部屋なんですね。『他にないオリジナリティで、こういう風に考えられたんです』っていう話をすると、お客さんも楽しい気持ちになりますし。やっぱりそういうオリジナルっていうところは、強いんだなっていうのを改めて今年も勉強させていただきました」
学生の皆さん、本当にありがとうございました。
物件のオーナー様から、そして積水ハウスさんから記念の品を頂戴し、弊社からもささやかながらお気持ちの品をお渡しさせていただきました。
お疲れさまでした!
第6回レポートもお楽しみに!
いかがでしたでしょうか。
春からの学生さんの奮闘を追ってきた身としてはとても感慨深いものがあった今回。
プロジェクトを通じて学生の皆さんだけでなく我々大人たちにとっても学ぶものが多くあった、その様子が少しでもお伝えできていれば幸いです。
これで、学生さんたちがこの企画の中ですべきことはほぼ終わりました。
あとは2024年、完成したマンションのお披露目会の模様をレポートにできればと思っております。
これで、学生さんたちがこの企画の中ですべきことはほぼ終わりました。
それではまた、次回にご期待ください!
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