「疲れをリセットできる部屋づくり~学生のためのお部屋作りプロジェクト天理大学編」
「学生さんの学生さんによる学生のためのお部屋作りプロジェクト」にご協力いただいたのは、天理市にある天理大学の6名の学生さんです。
天理大学は文学部や外国語学部、国際学部などの複数の文系学部及び体育学部で編成されている共学の私立大学です。大学野球や大学ラグビー、柔道などの強豪校としても有名な学校です。
体育会系の学生さんも多くいらっしゃる大学のため、プロジェクトには体育会系3名、文化系3名の学生さんに参加していただきました。
キックオフミーティングから物件見学まで
キックオフミーティング
キックオフミーティング(初顔合わせのミーティング)では、初顔合わせ及び自己紹介のほか、地方創生推進事業を含めたプロジェクトそのものについての説明、意見交換を行いました。
今回のプロジェクトについて、天理大学では就業支援プログラムのひとつであるインターンシップ制度の一環として参加いただいています。そのためミーティングには、大学のキャリア支援課の担当職員さんにもご参加いただきました。
そのため学生さんたちは皆、きちんとした服装で来ていただいています。
初めての集まりということもあり、学生さんたちもまだ少し固いかな・・・。
インターンシップ制度って?
2・3年次生の学生さんは大学の夏休み中などに、企業や非営利団体で実習や研修のような就業体験に参加します。それにより、卒業後の進路を考える上で重要な企業研究や職業適性について学ぶことができるという制度です。
企業にとっても自社の強みや魅力を知ってもらえる貴重な機会となります。
物件の内覧に参加
初顔合わせから一週間後、リフォーム予定の中古物件を内覧していただきました。
物件の前です。今日からは皆さん、ラフなスタイルで参加いただいています。
お部屋の前です。
玄関のようす。
学生さんたち、熱心に話し合いながら物件を見ています。
内覧の合間も随時話し合い。
学生さんたちは、内覧と話し合いの中で、「理想の部屋とはどんなもの」か、イメージを膨らませていきました。
そして後日、2人一組でペアを作り、協力して考えた案をアピールし、意見を戦わせることになります。
理想のお部屋・プレゼンテーション
内覧からおよそ1か月。
3組のペアがそれぞれ考えた案をプレゼンし、意見交換後ひとつの案を選びます。
といっても選ばれた案をそのまま採用するわけではなく、採用にならなかったペアの皆さんの意見も取り入れながら、みんなで作る一つの案にまとめていきます。
つまり、採用案をたたき台にしながらみんなの意見を練り上げたひとつの案を作っていくというイメージです。
プレゼンや意見交換の場では体育会系学生さんならではの視点も見られ、楽しいプレゼンとなりました。
話し合いの末、決まったテーマは「心・コントロール」。
落ち着いて生活できる、気持ちを整理する、リラックスできる部屋というコンセプトになりました。
生活の場となるお部屋は心身ともに疲れやストレスをリセットできるお部屋、とも言えそうです。大人にとってもこのようなお部屋は理想ですね。素敵です。
リフォーム作業開始!
プレゼンの結果、採用案が決まった後は壁やフローリングなどの色決めです。それらも学生さん自身で行ってもらいました。
そしていよいよリフォーム開始です。
普段、お部屋の内装などの工事・リフォームは業者が行いますが、今回のプロジェクトでは「壁に棚を作る」という作業について、学生さんたちに参加していただきました。
実はこの棚づくりは弊社から学生さんに与えたミッションとなっています。
おなじくプロジェクトに参加いただいている奈良女子大学の学生さんには「壁に穴を開けないで棚を作る」という課題を出していますが、天理大学の学生さんには「壁に穴をあけてもOKですが大きなしっかりとした棚を作る」という課題を出しています。
あらかじめ発注した棚の材料を検品、説明書をチェックしています。
私たちも少しお手伝い。
棚に乗せる箱を組み立てた後は、棚が完成するまでクローゼットにいったん格納。
クローゼットはこの時すでにリフォーム終了していますね。詳しくは後で。
棚のパーツを取り付けています。
棚板が登場しました。
棚板を取り付け始めました。
棚板もたくさん設置できて、少しゴールが見え始めてきましたよ。
完成!
箱を手に持ってはい、ポーズ♪
ペパーミントグリーンの壁に真っ白の大きな棚ができました。
パステル調の色合いでかわいい雰囲気もありますが、グリーンがベースのため、甘すぎない印象なので男子学生やかわいすぎるデザインが苦手な女子学生にも受け入れてもらえそうなインテリアになりました。
ちなみにグリーンは自然界に存在する色ということもあり、落ち着き、癒しを感じる色だと言われています。「心・コントロール」のコンセプトにぴったりですね。
リフォーム完了!
学生さんたちのアイデアと血と汗の結晶となった(?)完成後のお部屋をご紹介します。
まずは先ほど、メイキングをご覧いただいた収納棚です。ちょっと違う角度から見ていただきますね。
クローゼットです。もともとはこんな押入れでした。
真ん中の棚板を取り払い、ハンガーがかけられるようポールを設置、奥の壁をPOPな感じの壁紙を貼りました。
キッチンです。コンロの下に棚がつきました。もともとここには小さな冷蔵庫があったとのこと。
トイレです。床がフローリングからクッションフロアに変わっています。壁も黄色になっています。
これは洗濯機を置くパンの上ですが、棚を追加しました。
そして、お部屋の印象が決まる重要な場所・床です。
リフォーム前より少し落ち着いた色味のフローリングです。
リフォーム前の床はこんな感じでした。
コンセプトとなった、心身ともに落ち着く部屋にぴったりのお部屋が完成です!
完成後のお部屋を学生さんも内覧しました。
テレビ番組の取材の様子も少し。
プロジェクトを終えて
天理大学の学生さんには今回、インターンシップの一環として取り組んでいただきました。いわば授業の一環でもあったのですが、楽しく取り組んでいただけ、私どももうれしく思います。
また、地域活性化のために奈良の中小企業の取り組みにも興味を持ってもらえるきっかけにもなったのではないかという手ごたえもありました。
空き家対策としての効果があったか、についてはまだこれからですが、継続して取り組んでいきたいプロジェクトとなりました。
Special Thanks
今回のプロジェクトについてはKCNさんが同行してくださいました。プロジェクトの様子を2017年10月24日に「Kパラnext Tuesday」にて放送されました。
今回のプロジェクトに興味を持ってくださったいえらぶさんが書いてくださったコラムです。
(11/10追記)
天理大学のサイトのトピックスでも取り上げていただきました。
「天理大学×賃貸のマサキ」コラボプロジェクト
【2018年】「この夏も学生のためのお部屋プロジェクト、始動します!」
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【2019年】「新時代の癒しをテーマに!学生のためのお部屋プロジェクト始まります!!」
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【2021年】「学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第4弾~モデルルーム無印コーディネート~」
【2022年】「SDGs持続可能なお部屋~学生のためのお部屋作りプロジェクト」
【2023年】「+1(プラスワン)の新生活~お部屋作りプロジェクト」
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