【多様性のお部屋】天理大学×賃貸のマサキ 地域創生プロジェクトsince2024 vol.1始動!キックオフミーティング
天理大学の学生さんにマンションの一室をプロデュースいただく企画「天理大学×賃貸のマサキ 地域創生プロジェクト」を2024年も立ち上げることとなりました。
さて、2024年はどんなお部屋が誕生するのでしょうか。
これから何回かシリーズで、プロジェクトの進行のようすを記事にしてお送りしたいと思います。
天理大学の紹介とこれまでの企画の軌跡
天理大学は、2025年に創立100周年を迎える伝統ある大学で、人文学部・国際学部・体育学部・医療学部の4学部15学科を擁しています。
スポーツの強豪校でもあり、野球やラグビー、ホッケーなどで華々しい成績を残し、数多くの選手を輩出していることでも有名です。
賃貸のマサキでは天理大学の学生さんの職業体験・インターンシップの一環として「学生さんの『こんなお部屋に住みたい』を実現させるプロジェクト」を共同で行なってまいりました。
2017年に天理市の「空室対策をなんとかしたい」という思いが発展しプロジェクトの形になって、はや7回目。
天理大学でのプロジェクトでは毎年、テーマを設定し、学生さんにさまざまなアイデアを出していただき、お部屋を作り上げてきました。
これまでには
というテーマがありました。
今年も歴史を積み重ねてまいります。
キックオフミーティング開始!
天理大学にて6月下旬、初顔合わせを兼ねたキックオフミーティングが行われました。
自己紹介
まずはプロジェクトメンバーの自己紹介です。
司会進行は天理大学の北垣先生。
賃貸のマサキより、賃貸専門家の吉田、天理大学OBでもある中野がご挨拶。
天理大学の社会福祉学科の教員である森口先生と、キャリア支援課の北谷先生。
そして今回参加してくださった学生さんたち。
今回のメンバーは全員、社会福祉学科の1年生で写真右手前から
渡辺紗英(わたなべ さえ)さん
上野あゆみ(うえの あゆみ)さん
寺嶋来望(てらしま くるみ)さん
辰巳空(たつみ そら)さん
よろしくお願いします。
概要説明【1】テーマ
賃貸専門家吉田より、概要の説明を行いました。
まずは、気になる「テーマ」について。
2024年は「多様性」
吉田「この言葉をどのように捉えるか、このテーマをどう部屋に落とし込んでいくか・・・。なかなか難しいところだろ思いますが、お部屋を使う各個人のライフワークに沿って「どんな人にでも使いやすいお部屋」と言うところで考えていただくといいのでは」 と、補足いたしました。
人間を心理的、社会的、身体的などさまざまな角度から捉え、その人に必要なことは何かを考え、支援する視点が社会福祉を学ぶにおいて必要になるので、学科の勉強にも役立てていただけるのでは、と思います。
概要説明【2】てがける物件
今回手掛ける物件は田井庄のエリアにある某物件です。
間取りは1Kで、バストイレ別、7.5畳の居室に押入一間程度の大きさの収納がある、というお部屋です。
天理大学体育学部のキャンパスに近く、学生からのニーズが高いマンションですが、学生専用と言うわけではなく、社会人の一人暮らしの方も入居される可能性がある物件です。
男女問わず入居される物件でもありますので、ある意味「入居者像が多様」ともいえそうですね。まさに「多様性」のテーマにぴったりではありませんか。
現在の家賃は35,000円ですが、大家さんよりリノベーションによって付加価値をつけて37,000〜38,000円ぐらいにしたいとのこと。
予算は原状回復費用も含めて30〜40万円ぐらいでやってほしい。
ミーティング時には原状回復に関する説明も。
吉田「お部屋は1人が使って次の人が入居するまでにきれいにします。クロスや壁紙を張り替えたり、床を張り替えたり、汚れてしまったところをクリーニングしたり、破損したところがあれば直していきます。これらの費用も含めての予算と考えてください。」
概要説明【3】プロジェクトの進め方
今回のプロジェクトの進め方についても賃貸専門家吉田より
「今回のプロジェクトに参加した学生さんは4人なので今回はグループ分けはせず、4人で話し合って考えて欲しいこと。リーダーを一人選出してほしいこと」を伝えました。
そして、毎回絶対に学生さんたちに伝えたいこと。
「私たちは皆さんの自由な発想に期待しています。これできないんじゃないか無理なんじゃないかとは思わないでがんばっていただけたらと思います」
まさにこれ。
できるできないはまず置いといて、「こんな部屋に住んでみたい」をぜひ考えて欲しいです。
限られた条件の中でどうすれば理想に近づけるのかは、あとでみんなで考えたらいいんです。
概要説明【4】スケジュールの説明
あと大事なのはスケジュール。
配布のプリントを確認しながらスケジュールの説明を行いました。
・7月上旬にまずはお部屋の確認。できれば早いほうがいい。
・その後必要に応じてテーマに関する学習をしたり、話し合う時間を約1か月。
・8月上旬にはリフォーム案を決定したい。
・リフォーム案によるが、作業が必要な場合は作業に着手、進めつつ9月末までには完成、発表や振り返りなどが行なえたらいい。
テーマ学習は過去に天理大学の谷口先生による「SDGs学習会」(2022年・SDGsを取り入れたお部屋)や、「令和を感じるために石舞台古墳ツアー」(2019年・令和時代の癒しを感じるお部屋)を行なったことがありました。
今年も必要があれば何かやるかもしれませんね。
名刺交換
自己紹介の後ではありますが、名刺交換の時間を設けました。
このプロジェクトはインターンシップの一環ということもあり、名刺交換も重要な職場体験のひとつ
北垣先生より
「皆さんはまだ学生なので、名刺を持っていないと思いますが、社会人になればまず一緒にお仕事する人と自己紹介の際に名刺を交換します。これが基本になります。インターンシップのこの期間に名刺交換から練習しましょう。これもひとつの勉強です」
ということで学生さんたちと中野、吉田で名刺交換。
お互い緊張しています。学生さんだけじゃなくてなぜか中野も吉田もド緊張。
先輩たちの緊張は置いといて、名刺交換体験後の学生さんの感想や気をつけたことなどをお聞きしました。
「目を見て渡すようにした」
「言葉遣いに気をつけた。丁寧語じゃなくて・・・目上の人に向けた言葉遣いにしようとしました」
「普段『頂戴します』とか言う機会がないので緊張しました」
「いざやってみると、恥ずかしいと言う気持ちが勝ってしまって・・・大人になるって言うのは、こういうことをきちんとできるようになって、恥ずかしい気持ちよりちゃんと自己紹介しようという気持ちが勝つようにしないといけないなと思いました。貴重な体験をしました」
やはりド緊張だったようですが、学生さんなりにいろいろ考えて取り組んだことがよくわかりました。
名刺交換は仕事の上でのお付き合いにおいて、最初のコミュニケーションでもあります。
このような場面で、自分のことをどのように受け止めてもらえるのかが大事なポイントになるので、どんなふうに振るまえば相手に良い印象を与えられるのか、覚えてもらえるのかを考えていただける機会になるといいですね。
実は社会福祉の現場では(特に社会福祉士など相談職に就いた場合は)、名刺交換の機会が意外に多いです。
ここでの体験が、学生さんたちの将来に役立つと嬉しく思います。
学生さんの意気込みと賃貸のマサキからの思いの意見交換
このあと質疑応答タイムに入りましたが・・・。
質問内容からほぼ学生さんの決意表明や賃貸のマサキ側の思いなどの話になり、どちらかというと意見交換タイムになりました。
北垣先生が学生さんたちに志望動機などいろいろ聞きました。
志望動機
渡辺さん「先生や先輩方からお誘いいただいたのもありますが、同期のみんなと1つのことに向かって頑張るっていうことが見失いがちになるけれども、1つのことに向けて頑張れる時間が作れたらいいなと思いました」
上野さん「きっかけは渡辺さんから誘ってもらったからですけど、その時はどういう感じ進めていったらいいのか全然聞いてなくてどうしようかなって感じだったんですが、いざ始めてみると大学以外の場で何かを経験できる機会はあまりないので、参加してみようと思いました。ここでの経験を生かしていけるようにしたいと思います」
寺嶋さん「私も渡辺さんに誘われました。自分も家具や部屋のインテリアとか見るのが好きなので、やってみようかなと思いました」
辰巳さん「私も渡辺さんに誘っていただいたんですが、賃貸のマサキさんのような大学以外のと関わる機会というのは少なくて、社会のことについても学べる良い時間になると思うので参加しました」
今回の意気込み
「今まで直接お話を聞いていなかったのでふわっとしたイメージしかなかったのですが、今回実際にお話を聞いて、ちょっと距離が近くなったみたいです。説明をお聞きして現実味が湧いてワクワクするような・・・楽しみだなぁと言う感情が湧いてきました。また、わかってちょっと安心できた。これからの時間とても楽しみにしたいと思います」
「なかなか自分でアイデアを作って実験しようと思ったら、金銭的にも行動力もより必要になってくるんですけど、こういう機会をいただいて、自分たちが作ったものを実現させていけると言う事を楽しみだと思えます。多様性がテーマですが、多様性の中身も男女だったり、年齢だったり、いろんな意味の多様性があると言うことで、そこからアイデアを作っていくことが難しいけど、楽しみだなぁと思います」
「最初どんな感じなんやろなぁと思ってましたが、全員で考えて案を出していくのは楽しみだなぁと。考える楽しみができました。自分の部屋にこだわりは全然ないのですが、今回きっかけに自分でもやってみたいなーと思う」
「私は実家暮らしなんで、部屋のことを考えてる事はあまりないんですが、多様性の部屋ってどういう人に便利なんだろうかを考えて、どうやったら相手がすごく楽に過ごせるのかなどを考えてやっていけたらなと思います」
そのうち学生さんたちの口から、「こんな部屋がいいかな」といった話も出てきて、このプロジェクト、活発になりそうな予感がしました。
こんな風にみんなのイメージを率直に出し合って、練り上げていけたらいいのではないでしょうか?
今年の学生さんたちからどんな案が出てくるのか、ますます楽しみになりました。
リーダー選出
ミーティングの終盤で、リーダーの選出を行いました。
今回のプロジェクトにメンバーたちを誘ったので、責任を持ってリーダーをやります!ということで、渡辺さんが引き受けてくれました。
まとめ!次回レポートもお楽しみに!
今回のキックオフミーティングでは以上のような話し合いの後、LINEグループの作成や次回のスケジュールの調整などを行った後、解散となりました。
次回のレポートは、現地のお部屋確認の様子をお送りします。
実際にどんな部屋のリフォームを手掛けるのか、気になりますよね。
次回わかりますのでお楽しみにしてくださいね!
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