奈良女子大学の学生さんに新築マンションの内装デザインを考案していただく一大企画『地域創生プロジェクト』第6弾。
レポート第3回目の今回は、お部屋の建具や床・水回りのデザインとお部屋のコンセプトについての初回プレゼンの様子をお伝えいたします。
『地域創生プロジェクト』第6弾とは?
奈良市内の中心部に来年2024年2月末完成予定の女子大生向け新築マンション。
その全9室の内装を、物件そばにある奈良女子大学の生活環境学部住環境学科で学んでおられる学生さん達に、学生さんならでは目線からデザインしていただこうという企画が『奈良女子大学×賃貸のマサキ 地域創生プロジェクト』第6弾です。
これまでに初顔合わせの模様と、全面協力いただいている積水ハウスさんの奈良オフィスでのサンプル見学・話し合いの模様をレポートしてまいりました。
まずは5月上旬までに「お部屋の建具」「フローリングの床」「キッチン・洗面台・トイレの収納扉」「バスルームのアクセントクロス」のデザインと、お部屋のコンセプトを決めるというスケジュールで動いていました。
そしてこの度、決定した内容について学生さん達にプレゼンをしてもらう場を設けさせていただいたので、その様子を見ていきましょう。
プレゼン①全体コンセプトの発表~何色の4年間にする?~
5月上旬、プロジェクトに関わるメンバーがふたたび一堂に会しました。
主役である奈良女子大学の学生さんらと先生、積水ハウスの設計担当さんと営業担当さん、そして私たち『賃貸のマサキ』スタッフという顔ぶれです。
『賃貸のマサキ』スタッフより簡単にご挨拶をさせていただき、早速学生さん達にプレゼンテーションを始めていただきました。
はじめにコンセプトの発表から。
プロジェクターで映し出された画面とともに、告げられたワードは……。
「ここから始まる大学生活 何色の4年間にする?」
……おお!
女子大生向けのマンションということで、まさにこれから学生生活を始められる新入生の方々へと向けられたメッセージですね。
「何色の」という部分になぞらえて、1階はイエローを取り入れたお部屋・2階はブルーを取り入れたお部屋・3階はピンクを取り入れたお部屋に。
さらに、ワンフロアごとに3タイプあるお部屋をそれぞれ「明るめ」「中間」「落ち着き感」と分け、1階は「イエローで明るめなお部屋」「イエローで中間のお部屋」「イエローで落ち着き感のあるお部屋」の3室……といったように、3色×3色調で合計9タイプのお部屋を用意するという構想だそうです!
「ひとつひとつのお部屋がカラーパレットの一部のように、自分のカラーを自分で持っている」――そしてそれを、入居される方が自分に合わせて選ぶことができる。そんなお部屋にしたいとのこと。
かわいい系かっこいい系どちらにも柔軟に合わせられるイエロー、爽やかさ・かっこよさ・大人っぽさを意識したブルー、かわいらしさ・女の子らしさを意識したピンク。
それぞれの色のチョイスにも、皆が自分らしさを反映させられるようにという思いが込められているようです。
明るめ・中間・落ち着き感という3つの色調については、あらかじめ積水ハウスさんからご提示いただいていた7種類の建具と床の組み合わせバリエーションのなかからイメージに合った3種をチョイス。
明るめは「ホワイト」・中間は「カフェナチュラル」・落ち着き感は「カームグレージュ」と銘打たれたバリエーションを選定したとのことです。
ホワイトは限られた空間でも明るい雰囲気が出せるように、カームグレージュはシックになり過ぎずに落ち着いた雰囲気を出せるように、カフェナチュラルは明るさと木の温もり両方を感じられホワイトと差別化ができるようにと、おのおのを選んだ理由もきちんと考えられています。
各階1号室のお部屋がカームグレージュ・2号室のお部屋がカフェナチュラル・3号室がホワイトという割り振り。
号室ごとに3班のグループに分かれて色調を選ばれたそうで、今後のクロスの選択などもそれぞれの班で取り組んでいかれるようです。
プレゼン②班ごとの発表~建具と床・水回りのデザインについて~
全体的なコンセプトやイメージを出していただいたところで、お次は班ごとに、決まった建具と床・水回りのデザインについて発表していただきました。
各班デザインの組み合わせをまとめた資料を用意してくださっていました。わかりやすいですね。
1番手は1号室、落ち着き感のあるカームグレージュの班。
基本の組み合わせは各階統一しながらも、一部フロアはキッチン扉と浴室アクセントクロスのみイメージカラーに合ったものに変えておられるのが特徴的でした。
すべての階でそうしなかった理由としては、そのままフロアのカラーに合わせるとしっくりこない部分があったそうで、配色への苦心とこだわりが感じられます。
今後クロスなど他の部分で見事にカラーを表現してくださることでしょう。
2番手は2号室、中間の色調であるカフェナチュラルの班です。
明るさを意識しつつ、ホワイト班との差別化を意識してあたたかいイメージの木目調を選ばれたそうです。
基本的に明るく白っぽい木目調をチョイスしながらも、キッチン扉のみやや濃いめのチェリーブレンドをアクセントとして入れたのが推しポイント。
キッチンでお料理をする時に気分が上がるように、という思いからとのことです。なるほど。
当3番手は3号室、明るい色調であるホワイトの班。
こちらはキッチン扉・浴室アクセントクロス・洗面とトイレの床の選択がフロアごとに異なっています。
キッチン扉はブルーグレーやローズ、フロアのイメージカラーに合わせてのチョイスですね。
建具がホワイトなので、彩りを取り入れると映えて可愛らしい印象になるだろうということで選ばれたそうです。
早くも明るく華やかなお部屋が想像できますね。
プレゼン③最後は質疑応答タイム&総括
各班のプレゼンが終わり、ここからは質疑応答タイム。
『賃貸のマサキ』スタッフや積水ハウスの方から挙がった質問と学生さんの回答について、この場でもいくつかご紹介いたします。
・各階のカラーについてはどのような形で反映させていくのか?
→大きくはアクセントクロスで対応していく。
・かわいさやかっこよさなど、ひとつひとつのお部屋を「こういう系統にする」というのはこれから決めていく?
→例えばブルーのクロスでも濃いめのものやパステル系のものなどバリエーションがあったので、各お部屋のカラーと色調に合わせてこれから検討していく。
・号室ごとに建具と床の組み合わせバリエーションを選んでもらっているが、その号室をそのバリエーションにした理由はあるか?
→学生アンケートを取って1番人気のあった間取りのお部屋にあえて少し攻めた選択を、細長い間取りのお部屋にはより開放的な雰囲気が出るように明るい色調を選択した。
プロの視点からの質問にも物怖じせず、きちんと細かいところまで意図をもって決めたと分かる返答をされている学生さん達の姿がとても印象的でした。
積水ハウスの営業担当さんからも「適当に決めたんじゃないよということがはっきりと我々のほうからもオーナーさんにお伝えできる」と太鼓判を頂きました。
そうした意図や思いがより正確かつ明確にオーナー様に伝わるよう資料の一部ブラッシュアップをお願いし、今後のスケジュールについて確認をして、プレゼンテーションは終了となりました。
今回学生の皆さんに発表していただいたプランは私たち『賃貸のマサキ』スタッフが責任を持ってオーナー様にお伝えさせていただきます。
全て構想通りに進んでいくかどうかはオーナー様のご意向次第ですが、「良いものになる」という確信をさらに強めることができた一日となりました。
皆さん、今回もお疲れ様でした!
第4回レポートもお楽しみに!
いかがでしたでしょうか。
タイトなスケジュールの中でもしっかりと針路の定まった、充実した初回プレゼンだったのではないでしょうか。
学生さんならではのみずみずしいアイデアの詰まったお部屋が、今後どんどん具体的な形になっていくのが非常に楽しみですね。
それではまた、次回のレポートにご期待ください。
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【2023年奈良女子大学×賃貸のマサキ 地域創生プロジェクト第6弾】レポートvol.2 ~積水ハウス オフィス訪問~
【2023年奈良女子大学×賃貸のマサキ 地域創生プロジェクト第6弾】レポートvol.3 ~初回プレゼンテーション~
【2023年奈良女子大学×賃貸のマサキ 地域創生プロジェクト第6弾】レポートvol.4 ~最終プレゼンテーション~
【2023年奈良女子大学×賃貸のマサキ 地域創生プロジェクト第6弾】レポートvol.5 ~最終報告会~
【2023年奈良女子大学×賃貸のマサキ 地域創生プロジェクト第6弾】レポートvol.6 ~現地内覧会~
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