奈良女子大学の学生さんと私たち『賃貸のマサキ』で行う『地域創生プロジェクト』第4弾がスタートしました。
来年建つ新築マンションの内装を学生さんに手がけてもらうというこの長期企画、今回はレポート1回目として顔合わせの様子をお伝えしていきます。
『地域創生プロジェクト』ってどんな企画なの?
奈良市の中心部・近鉄奈良駅の北側にあり、110年以上もの歴史をもつ奈良女子大学。
キャンパス内にはなんと国の重要文化財の指定を受けている講堂もある由緒正しき学びの場です。
『賃貸のマサキ』ではこの奈良女子大学の学生さん達とタッグを組み、『奈良女子大学×賃貸のマサキ 地域創生プロジェクト』と称して過去3回「学生さん目線からのお部屋づくり」をするというプロジェクトを行ってきました。
残念ながら昨年は新型コロナウイルスの影響で行うことができませんでしたが、今年2021年はめでたく第4弾を行う運びとなりました!
奈良女子大学のほど近くにある土地に来年3月末完成する予定の単身向け新築マンション、その内装デザインを学生さん達に考えてもらおうというのがプロジェクトの概要です。
1LDKのお部屋が3フロア合計で15部屋。
コロナ禍や少子化の影響で賃貸住宅の空室が増えている昨今の状況のなかで15部屋どこも空くことなく住んでもらえるお部屋づくりを目指すという重大なプロジェクトです。
今後数回にわたってこのプロジェクトの進捗についてお伝えさせていただくことになりますが、今回はその初回として、先日行われた『賃貸のマサキ』社員・建築会社の面々とプロジェクトに参加してもらう学生さん達との顔合わせの様子をレポートしていきます。
企画に携わる皆の熱意が少しでもお伝えできれば幸いです!
>>2019年奈良女子大学編【1】「令和もやります!学生のための学生によるお部屋プロジェクト始動!」
顔合わせレポ①まずは自己紹介から
去る7月某日。ソーシャルディスタンスの保たれた広い室内で顔を合わせた『賃貸のマサキ』社員達と奈良女子大学の学生さん一同。
マスクで顔ははっきりと見えないながらも学生さん達の緊張が伝わってきます。今回の顔合わせを通して少しでもその緊張が和らげばいいなと願いつつ、まずは自己紹介から進行していきます……。
『賃貸のマサキ』側は建築会社の方や、新入生向け配布用冊子のためにプロジェクトの様子を撮影するカメラマンさんを含めて4名。
対して学生さん側は残念ながら今回の顔合わせには出席できなかった1人を含めて9名と、先生が1名の10名。以前のプロジェクトに参加して下さった学生さんも今年2名参加されています。
このメンバーでこれから一大プロジェクトを進めていくことになるわけです。
自己紹介もひと段落し、プロジェクトの概要・趣旨がくわしく説明されます。
今まさに世間を騒がせているコロナウイルスや少子化などの影響で増えつつある賃貸住宅の空室。
私達不動産会社にとってももちろんですが、何より建物のオーナーさんにとって非常に頭の痛い問題です。
お部屋のニーズ、求められる設備や条件も時代の流れにより刻一刻と変化しています。
そんななかでどのように空室を無くすことができるだろうか。
言い換えればどうすれば今この時代に生きる人たちに満足し喜んでもらえるお部屋をつくることができるだろうか。
それを真剣に考え抜いた結果、若い学生さん達の目線での「私ならこういう部屋に住みたい」というアイデアを形にするプロジェクトを立ち上げる運びとなったのです。
今年のプロジェクトで扱う新築マンションは、昨年から1年ほどかけて外装などについては『賃貸のマサキ』側で固めており、図面も既に決まっています。
学生さん達に担当してもらうのはお部屋の中のデザインについて。
お部屋探しをされている方々にまず魅力を感じていただくにあたって内装は非常に重要な部分なので、責任重大です。
よけいに緊張してしまいそうなお話ですが、学生さん達にとって嬉しい情報もありました。
3年前に同様のプロジェクトでデザインをつくりあげた大学近くの新築マンションは当時非常に早く入居者が決まり、なおかつ「先輩が考えられたお部屋だから」ということで魅力を感じて入居してくれた方もおられたそうです。
当時そのプロジェクトに参加されていた学生さんが今年も参加して下さっているということで、これは非常に心強い話ですね。
顔合わせレポ②物件の図面配布 企画の進行について
概要の説明が終わり、学生さん達にマンションの平面図が配布されました。
まだ実際に現地には何もありませんので、これから作りあげていくお部屋をイメージするための数少ない大事な資料です。
ワンフロアに1LDKのお部屋が5つあり、うち4部屋がLDK8.2畳に洋室3畳。奥の1部屋のみ少し広くLDK11.3畳と洋室3畳。それが計3フロアで合わせて15部屋。
各お部屋はバルコニー付きで収納力抜群のウォークインクローゼットもあります。
奥の広いお部屋にはカウンターキッチンと、湯船で足を伸ばせるサイズの少し大きなお風呂があるようです。
マンション入口はオートロックが完備されており、外には自転車置き場と1台分だけ駐車場も設けられています。
まだこの図面の全貌はお見せできないので少しだけ公開↓
完成をお楽しみに☆
この15部屋のデザインをこれから奈良女子大学の皆さんに行っていただくわけですが、ここで大事なのはお部屋を何タイプのデザインに分けるか。
3年前のプロジェクトでは3つの班に分かれて3タイプのお部屋をデザインしていただきましたが、今回はマンションのオーナーさんからは特に何タイプ欲しいという要望はなく、ただし広さの違うお部屋に関してはデザインを別にしてほしいということでした。
全部屋ばらばらのデザインになってもいいの? などと冗談も飛び交いながら話が進んでいきます。
実際に極論15通りのデザインを作るのも面白いねとオーナーさんはおっしゃっていたそうですが、プロジェクトの前提として重要なのはお部屋の入居率を上げて空室がないようにするため考え抜いたデザインを作りあげること。
学生さんの人数も限られているので、やはりあまりたくさんのパターンを作ってしまうとひとつひとつへの熱が注げなくなってしまうという不安があります。良いデザインを作る、ではなく「どうデザインを差別化するのか」ということばかりに頭がいっぱいになってしまっても本末転倒です。
学生さん側からも意見が出て、ベースとしては3タイプくらいが現実的ではないか、そのうえで奥の広いお部屋に関してはフロアごとに特定の箇所の壁の色だけを変えるなどしても良いのではないかという話になりました。
まだ今日のところは具体的に決める段階ではないので、あくまでひとつのプランとしてです。
オーナーさんからは「なんとなくこのデザインにしました、などではなくきちんとしたテーマをお部屋に持たせてほしい」というご要望が出ているそうで、これからじっくり検討していく必要がありそうです。
ではまず何から考えていくのが良いでしょうか。
ここで『賃貸のマサキ』側から学生さんに壁紙や床材のサンプルが預けられました。
床や壁・天井の色目はお部屋の印象を大きく左右する大事な要素です。
まずはサンプルのなかから好きなものを選んでお部屋全体の大まかな色目を決めていくのが良さそうです。
キッチンやお風呂・洗面台の色も選べるので、実際にメーカーさんのショールームに見学に行くという話も出てきました。
ただし現時点では建物の外観の色がまだ決まっていない状態で、内装と外装の雰囲気があまりに違ってしまうと良くないとの意見を学生さん側からいただきました。
このあたりの情報はいただいたうえでしっかり考えたい、と。早くも熱のこもった議論。
とても素敵なお部屋になりそうな予感がします!
プロジェクト全体のスケジュールとしては9月上旬~半ばあたりに一度学生さんからのアイデアをプレゼンしていただき、それを『賃貸のマサキ』から責任をもってオーナーさんに伝え、出てきたご意見を踏まえてまた学生さんと打ち合わせ。
建物の完成は3月末ということで、遅くとも11月半ばあたりにはアイデアを完成させたいという見込みです。
顔合わせレポ③質疑応答タイム そして建築予定地見学へ
プロジェクトに関するひと通りの説明が落ち着き、ここからは質疑応答タイム。
緊張からか最初のうちはあまり学生さんからの質問の声が挙がりませんでしたが、次第に積極的なやりとりが交わされるようになりました。
家具は入居者さんが持ってくるのか? 家賃の想定は? メインターゲットは……?
家賃などについてはまだ想定の段階でこの場でお伝えすることはできませんが、お部屋のメインターゲットとしては大学に近い場所がら少なくとも半分以上は学生さんの入居を想定してプロジェクトを進めていくことになりそうです。
ただし一番奥の広いお部屋に関しては社会人の方が入られる可能性も見ており、そのために駐車場が1台だけ設けられています。
お部屋内の各箇所の扉や床の仕様、クローゼットの壁紙について、シューズボックスや洗面所の棚について、バルコニーの向こうがどうなっているか……細かい部分に関する質問もたくさん出てきました。
学生さん側からの熱のある問いかけを真剣に受け止め、その場で回答の難しい内容についてはきちんと持ち帰ってくださる頼もしい建築会社さん。これは今後も良い相乗効果が期待できそうです。
そうして今回の顔合わせは1時間ほどで終了。
その後全員で実際の建築予定地を見に行く段取りとなっており天気が心配されていましたが、やはり少し小雨はぱらついていたものの大きくは崩れず、最後までとても実りのある時間となりました。
まだ何もない建築予定地を前に学生さん達は何を感じられたでしょうか。
これから出来あがる、自分たちの手がけるマンションへの思いを膨らませてくださっていれば嬉しい限りです。
次回のレポートもお楽しみに!
いかがでしたでしょうか。
学生さんや『賃貸のマサキ』のプロジェクトに賭ける熱意、伝わったでしょうか。
とにかくこのプロジェクトのポイントとしては、「私はこういうお部屋に住みたい」という学生さん目線の活きた意見・アイデアをいただいて、それをしっかり形にすることです。
過去3度やっている同様のプロジェクトでも、色目や設備の発想などについて不動産会社の人間の目線だけでは考えつかないようなアイデアをいただいていて、それが他のお部屋のリフォームに生かされたりもしています。
第4回目となる今年のプロジェクトも、今後が本当に楽しみですね。
また次回、今度はもっと具体的な話し合いの部分についてレポートできると思います。乞うご期待!
【奈良女子大学×賃貸のマサキ 地域創生プロジェクト】アルヴァローレ北町
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