2年ぶりの第4弾として進められてきた天理大生と『賃貸のマサキ』とのコラボ企画が無事に完結を迎えました。
家具つきのお部屋を作りあげるというこの企画、レポート4回目の今回は学生さんからの発表をメインとした最終報告会の様子をお伝えしていきます。
天理大学コラボ 今回がレポート最終章!
天理大学の学生さんのインターンシップとして私ども『賃貸のマサキ』とタッグを組んで進められてきた『学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト』第4弾。
賃貸1Kの2部屋を舞台に学生さん1人1部屋ずつ、お部屋に『無印良品』の家具を置いて素敵にコーディネートしていただき、実際に入居者を募って住んでいただくことを目指して7月から活動してまいりました。
顔合わせ・「無印の家」の見学・お部屋への家具の設置と、これまで3度にわたり学生さんの奮闘の様をレポートしてまいりましたが、4回目となる今回がついに最終章。
先日行われた最終報告会の様子のレポートです。では早速覗いていきましょう!
レポート①まずは始まりの挨拶から
去る12月10日。本格的な冬の足音を感じるようになってきたさなか、天理大学構内の情報ライブラリーに集まったのは学生さんと谷口先生、賃貸のマサキスタッフ合わせて6名。
大学のキャリア支援課のスタッフさんも出席しご挨拶いただく予定でしたが、ちょうど学生さんの卒業論文の提出期間真っ最中で、4年生の進路のヒアリングという大切な役目があり不参加となりました。
「今回は第4回目になります『学生が考え学生が作る学生のためのお部屋』と題しまして、課題解決型のインターンシップにご参画いただきましてありがとうございます」
報告会のオープニングとして、まずは『賃貸のマサキ』専務・畑山の挨拶から。
今回の報告会には見学に伺った「無印良品の家 奈良店」の店長・水野さんにもお声がけさせていただいており「ぜひ」というお言葉は頂いていたものの、残念ながらタイミングが合わずお越しいただくことが叶いませんでした。
ということで、その水野さんから預かってきた分も含めた「ありがとうございます」の言葉を、学生さんへとお伝えさせていただきました。
「これから学生さんのご報告を頂けるということで大変楽しみにさせていただきたいと思っております」
さあ、いよいよ学生さんの発表がスタートです。
レポート②メインイベント!学生さんの発表
続いて『賃貸のマサキ』スタッフや先生の見守るなか前へ出てきた学生さん——
森田菜奈さんと山本桃子さん。マスク越しのお顔はやや緊張されているご様子。
「無印良品の家具を使ってお部屋作りをするということで、1人1部屋与えて頂いて、無印良品の家具を使って部屋をコーディネートさせていただきました」
「無印良品の家具を使わせて頂くにあたって無印良品について詳しく知るために橿原市にある『無印良品の家 奈良店』へ行かせていただきました」
「そこで無印良品の製品に賭けている思いや、無印良品の考え方を教えていただきました」
スクリーンに資料を映しながら、最初は企画概要の説明から始まりました。
無印良品の2つの考え方。ひとつめは「~がいい」という理想を追求していくのではなく「~でいい」という最低限をいかに満足させるかというもの。
ふたつめは「使いかたを限定しない」という考え方で、ひとつの製品でも誰がどんな場所・どういう状況で使うかで多様な使いかたができる、そういった製品づくりを企業として重要視されていました。
「このようなことを学びお部屋作りがスタートしました」
舞台となったのは1Kで8畳の洋室と収納・ユニットバス付きの2部屋。
それぞれ1室ずつ室内のレイアウトを考えていただき、案を提出してもらってお部屋作りを進めていきました。
まず山本さんの担当されたお部屋の解説から。
「どんな人にでも使い勝手がいい部屋」というテーマで作られたお部屋とのことで、真ん中にローテーブルがひとつと端にデスクがひとつ、ふたつの机を置くことで勉強・食事など用途によって使い分けができるように考えられています。
また、収納のすぐそばに鏡を置いて、例えば収納してある服を選んですぐに合わせてみることができるようにといった工夫もされています。
壁沿いに置かれた棚も、写真を置いたり小物・アクセサリーを置いたりと人によって色んな使いかたができる小さな収納棚がチョイスされました。
入居される方それぞれの生活スタイルに柔軟に対応してくれそうな魅力的なお部屋です。
続いては森田さんが担当されたお部屋の解説。
こちらは、お洋服や大学で使う教科書など学生さんはどうしても荷物が多くなることから「収納をたくさんできるように」というところを意識されたそうです。
洋室の隅に置かれているサイドテーブルは、ベッドサイドに移動させて充電した携帯電話を置いておいたり、入居者さんによって色々な使いかたができるようにと考えて選ばれました。
また、元のお部屋のままでは洋服を掛けておけそうな場所があまりないと感じられたので、壁にハンガーを引っかけられる長押(なげし)が設置されています。
入居された方が生活上不便に感じてしまいそうな点に先回りして対応した、こちらも素敵なお部屋ですね。
今回のお部屋作りを進めるうえで難しかった点についてもそれぞれご報告いただきました。
山本さんは「無印の考え方をどういう風に反映させていくかというのが難しい点でした」とのことでした。
お部屋のレイアウトが全て決まってから入居されるので、住まわれる方の性別や年齢などを限定してしまわないようなレイアウトを意識して作られたそうです。
一方森田さんは「予算などの制限があるなかで自分が理想とするお部屋を作ることが難しかったです」とのこと。
そしてただただお部屋を作れば良いというものではなく実際に住まれる方を意識して、責任感をもったお部屋作りを心掛けられたそうです。
おのおの視点は少し異なりますが、おふたりともとても大切な考えをもってお部屋作りに臨まれたのがよく分かります。
そしてここで先生から「特に印象に残ったことは?」という質問が出ました。
山本さんは無印良品さんの製品への考えを聞いてレイアウトに反映させたいと思ったがどう取り入れるか考えるのが難しく印象に残った、と。
森田さんは、コロナの影響もあってなかなか集まることが難しかったが楽しかった思い出がたくさんあり、予算などの制限のなかでお部屋作りを進めていくという貴重な経験ができたと、それぞれ答えてくださいました。
「今回このような機会を設けてくださってありがとうございました。
普段の学生生活ではなかなか味わえないような貴重な経験をさせていただくことができ本当にありがたいと思っております」
発表の最後に、私たちとしても本当にありがたく嬉しい締めの言葉をいただきました。
レポート③吉田より講評と朗報?
学生さんの報告が終わり、入れ替わりで『賃貸のマサキ』天理店の吉田が前へ。
「何はともあれ今年のインターンシップお疲れ様でした」
ねぎらいの言葉から講評が始まります。
コロナ禍のまっただなかでの進行ということで過去一番難易度が高いプロジェクトになったんじゃないかということ。
その状況を踏まえてクリアできるであろう内容を考えさせていただいたものの、実際は思っているほど簡単ではなかったであろうこと。
「無印良品さんのコンセプトへの自信と信念を受けてレイアウトを考えるのは大変だったんじゃないかと思います」
「簡単に荷物を置いて部屋のレイアウトを作っただけではやはりそのコンセプトを守ったとは言えないですし、日数的にも厳しい日数のなかでお願いしましたし、また相談できる仲間の数も少ないですし、私どもも参加できる回数も少なかったなかで見事達成していただきまして」
見事達成。
その言葉がこの上なくぴったりな事実がここで明かされます。
なんと! 2部屋とも、もう既に入居者が決まったそうなのです。
どちらのお部屋の入居者も天理大学の新入生とのこと。
さらに、一緒にご来店くださった親御さんのなかにはこのプロジェクト自体をすでにご存知の方もおられたそうです。
お部屋作りをしてくださったおふたりの発案・提案・考え方がお部屋を探されているお客様にもきちんと受け入れられ、なおかつプロジェクトを繰り返しやってきた結果が認知度という形で出てきている。これほど喜ばしいことはありません。
「今回の経験というのはなかなか大学生活ではできない経験をしていただけたと思います。限られた時間のなかで与えられたミッション、そのなかで最大限力を発揮する。そういう思いでこれからも社会に出たとしても励んでいただけたらと思います」
講評の結びは、熱く温かいエールでした。
レポート④花束贈呈と谷口先生からのご挨拶
講評のあと、ささやかではありますが感謝の気持ちを込めて学生さんと谷口先生に花束を贈呈。
このレポートに使うためにばっちりカメラ目線も頂戴しました!
そしてここで谷口先生にもご挨拶をいただきました。
ちょっとした小物などが少し増える予定はありますが、これにてひとまず完成というかたちです。
このインターンシップとしてのコラボ企画をこれまで4回やってきて、私たち『賃貸のマサキ』と「(教え子である学生さんを)安心してお任せできる間柄になれた」とありがたいお言葉。
学生さんに対しても「(コラボ企画の)お話を持って行ったときに『これがやりたくて大学を選んだんです』って言ってくださったこと、本当に嬉しかったです」と思いを伝えてらっしゃいました。
「卒業生の先輩が社員となられて関わってくださったということも、後輩を育てていただけるということも、非常に大学として大きな意義があったのかなと思います。ぜひまた来年もよろしくお願いいたします」
こちらこそよろしくお願いいたします。
レポート⑤集合写真撮影 そして……
さて。この場での最終報告会としてはひと通りの流れが終わり、皆さんで恒例の集合写真撮影を行いました。誰がどのポジションに行くかなど和気あいあいと話しながらの撮影。
最高の表情いただきました。
これであとは現地のお部屋での写真撮影を残すのみ……と思いきや。
「今回、メッセージということで……」
学生さんからまさかのサプライズ!
天理大学OGであり、今回のプロジェクトで学生さんのサポートを担当していた弊社スタッフ・松長へ学生が手紙を読み上げて贈ってくださり、花束まで頂きました。
お手紙の内容はここでは詳しく語りませんが、プロジェクトで同行しているあいだ細やかに気にかけてサポートしてもらったことへの感謝、楽しかった思いが綴られていました。
「私もすごく楽しかったです。この経験というのは社会ですごく役に立つと思うので、この経験を胸にしまってこれから過ごしていただけたらと思います。ありがとうございました」
松長からは応援と感謝の言葉を返させていただき、素敵な雰囲気で報告会終了となりました。
綴られていました。
レポート⑤ラストは現地での写真撮影
本日の、そして当プロジェクトの最後の最後は現地へ赴いての写真撮影を行いました。
完成したお部屋で、おふたりともまさに「やりきった」という充実の表情!
本当にお疲れ様でした。
2021年7月から追ってきた天理大学コラボプロジェクト第4弾のレポートもこれにて終了。いかがでしたでしょうか。
「学生が考え学生が作る学生のためのお部屋」という大元の企画コンセプトと、家具を使わせていただいた無印良品さんの理念が、学生さんの頑張りによって見事に形になった結果、どちらのお部屋も入居者が決まるという最高のゴールを迎えることができました。
くり返しお伝えしてきた通りコロナ禍という厳しい状況のなか、これほど良い形で企画を終えられたことは、学生さんにはもちろん私たち『賃貸のマサキ』スタッフにとってもとても実りのある経験となりました。
学生さんの輝かしい前途をお祈りするとともに、これまでこのレポートを読んでくださった皆様にも深く感謝し御礼申し上げます。ありがとうございました!
【2021年天理大学生×賃貸のマサキ お部屋プロジェクト第4弾】記事一覧
【2021年天理大学生×賃貸のマサキ】学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第4弾~レポート1 顔合わせ~
【2021年天理大学生×賃貸のマサキ】学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第4弾~レポート2 無印良品の家見学訪問~
【2021年天理大学生×賃貸のマサキ】学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第4弾~レポート3 家具組み立て設置~
【2021年天理大学生×賃貸のマサキ】学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第4弾~レポート4 インターンシップ報告会~