学生マンションでよくあるトラブルとは?
学生向けのアパートやマンションでは、多くの住人が親元を離れ初めて一人暮らしをスタートする学生です。
そのため様々なトラブルが起こりがちです。
これから新生活が始まるという学生に向けて、そのトラブルの体験談や対処法をご紹介します。
-
担当者:安達竜哉
特技は少林寺拳法!趣味は愛車のお手入れです!奈良の不動産情報に詳しい私が賃貸情報や暮らしに関する事などお役立ち情報を配信していきます。
学生向けアパート&マンションとは?
学生向けアパート&マンションは賃貸物件の中でも学生を対象として貸し出される賃貸物件で、「学生マンション」と呼ばれることもあります。
大学や専門学校などの合格証書や学生証の提示が契約条件となっていることや、卒業する際には退去しなければいけないため、住民はもれなく学生で年齢層もほぼ一定です。
学生専用と言っても学校が運営するような学生寮などと違い、門限のような規則などはなく、水回りを共用するような物件も近年では非常に珍しくなっています。
しかし、進学を期に親元を離れて初めて一人暮らしする人が大半を占めることもあり、学生マンション特有のトラブルなども起こる場合があります。
学生マンションで良くあるトラブルの内容とは?
実際に学生マンションで起こったトラブルの体験談と、その対処法を合わせてご紹介します。
会話などの話し声による騒音トラブル
学生向け物件で最も多いトラブルが騒音トラブルです。
中でも隣合う部屋から聞こえる話し声が気になるというトラブルが多く、深夜になっても友達を呼んで大声で会話されたり、電話などでの会話も周囲の音が少なくなる夜間は聞こえやすくなります。
K様の体験談①
上の階に住んでいる住人が友達を呼んで宅飲みをすることがありますが、深夜まで飲んで大声で騒いだり歩き回る足音が響くことがあります。
実家を離れて加減が分からないのか、深夜3時を過ぎても声や音が響いてくることがあって眠れません。
このままでは私が睡眠不足になってしまうので、管理会社に連絡して注意をしてもらうように頼みました。
R様の体験談②
女性限定のマンションを選んだのに、隣の人が彼氏を連れ込んで大声で会話しているのが響いてきます。
壁ドンするとしばらく静かになりますが、すぐに大声が聞こえるようになってしまいます。
騒音トラブルを避けられると期待して女性限定のマンションを選んだはずが、残念なことになりました。
対処法
騒音トラブルの対処法は、相手に改善してもらうしかありません。
しかし、壁や天井を叩く「壁ドン」をして注意しようとすると、聞こえた方向から誰がクレームを言っているのかが分かりやすく、直接的なトラブルに発展してしまうこともあります。
まずは管理会社に相談し、騒音によるクレームが出ていることを伝えてもらいましょう。
楽器演奏による騒音トラブル
一般的な賃貸物件は楽器演奏が禁止されていることが殆どです。
しかし、音大が近い地域では楽器演奏が許可されている物件も多く、学生マンションでも許可されている物件があります。
Y様の体験談
近くに音大がある物件のため音大生の入居者が多く、楽器演奏可の物件であることは知っていました。
昼夜を問わず音楽が聞こえるのは分かっていたものの、その音が深夜に及ぶことが度々ありました。
楽器演奏可と言っても無制限に演奏されるとは思っていませんでした。
対処法
楽器演奏が禁止されている物件の場合はもちろん管理会社に報告し、演奏を辞めてもらえるように伝えましょう。
楽器演奏可の物件であっても、防音性の程度によって演奏をしても良い時間帯が制限されていることがあります。
音が漏れ聞こえる場合は時間帯が制限されている場合が多いので、こちらも管理会社に報告をして対処してもらいましょう。
空き巣被害
学生マンションでもオートロックなどのセキュリティが備わった物件が人気です。
実際に契約するのは親御さんであるため、安全を重視してセキュリティが備わった物件を優先することも多いようです。
しかし、女性専用や学生マンションの場合は住民が不在になる時間帯が推測しやすく、ベランダや隣接する建物からの侵入といった空き巣被害に注意が必要です。
特に女性専用物件は下着泥棒などに狙われやすいため注意が必要です。
S様の体験談
オートロックや監視カメラなどのセキュリティが備わったマンションでしたが、ある日学校から帰ったら空き巣に侵入されて現金や下着が盗まれる被害に合いました。
玄関の鍵を掛け忘れて出たのですが、オートロックもあるし3階の部屋だからと安心しきっていました。
対処法
オートロックは万能のセキュリティではなく、玄関の施錠忘れが多くなる傾向もあるようです。
学生は不在になる時間帯が一定しており、学校が近いほど通学先が偏るため住民がいない時間帯が決まってきます。
また、洗濯物から女性の一人暮らしかどうかを推測されやすいため、洗濯物は部屋干しにしましょう。
学生を狙った宗教の勧誘
宗教団体の勧誘は学生をターゲットにすることが多く、学生マンションを狙って勧誘に回っていることも多くあります。
居留守を使ってもしつこく訪問が続くこともあります。
A様の体験談
ある日の在宅中にインターホンが鳴り、ドアスコープから覗くと2人のおばさんが立っていました。
ドアを開けてみると宗教団体の勧誘でしたが、その場は用事があるなどと伝えてなんとか断れました。
しかし、その日以降在宅中を狙って頻繁に同じ人が訪ねてきたり、パンフレットが投函されたりします。
居留守を使ってもしつこくインターホンを鳴らされて、どうすれば断れば良いのか分かりません。
対処法
宗教の勧誘に一度でも対応してしまうと、しつこく何度も繰り返し訪れるようになります。
宗教勧誘でなくとも学生の一人暮らし宅に知らない人が訪ねてくることがかなり稀なことでしょう。
オートロック付きの物件であればエントランスのドアを開けない、そうでない場合も玄関を常に施錠して対応しないことがイチバンです。
実際にトラブルにあったときはどうしたらいい?
トラブルがあった場合、最初に相談すべきところは管理会社です。
騒音トラブルなどの場合は「何時ごろに」「どこから」「どんな音が」をしっかりと伝えることが大切です。
例えば『連日深夜の2時頃に、206号室から、騒いでいる話し声が聞こえる』といった具体的なことを伝える必要があります。
直接その部屋を訪ねていくと余計なトラブルになったり、同じ学校へ通う生徒であれば学校内での関係にも影響が出ます。
また、学校と連携している学生マンションの場合は大学の生協や学生課に相談窓口が設けられていることもあるので、そちらへの相談もできるでしょう。
トラブルを未然に防ぐ方法はある?
賃貸物件内でのトラブルは、起きないに越したことはありません。
意外と簡単な方法を実践するだけでトラブルを未然に防ぐことができます。
騒音トラブルはルールを守りモラルのある行動を心掛ける
アパートやマンション等の集合住宅では「音が響きやすい深夜帯は静かにする」といった基本的なルールが設けられています。
学生マンションであっても例外は無く、他人同士で共同生活をする環境である以上はこういったルールを守って他者への配慮を忘れないことが大切です。
単身用の物件が誰かを招待してはいけないというわけではありませんが、複数人で集まるなら時間や声のトーンなどを意識すべきです。
また、楽器演奏のように明確なルールが設定されている場合は入居時にしっかり確認しておきましょう。
空き巣対策は防犯グッズを活用する
マンションなどで多い空き巣の侵入経路はベランダ(バルコニー)です。
市販されている防犯グッズで窓に使える物では「補助錠」「防犯フィルム」「防犯アラーム」などがあります。
ただし、窓に貼りつけるといった加工が必要で取り外しが容易でない製品もあるため、防犯グッズを取り付ける前に必ず管理会社に確認しましょう。
洗濯物はなるべく部屋干しにする
学生マンションはほぼ間違いなく一人暮らしで、女性専用かどうかも物件の名前などから推測できることもあります。
これでは男物を一緒に干すといった対策もあまり意味を成さないため、下着泥棒の対策で最も有効な手段は部屋干しとなります。
部屋干しには専用洗剤や市販の便利グッズを活用したり、浴室乾燥機などの設備がある物件を選ぶこともポイントです。
知らない人の訪問には対応しない
宗教の勧誘や訪問販売などが未成年や学生をターゲットにする理由は、社会経験の少なさによる騙しやすさに他なりません。
毅然とした態度できっぱりと断ることが出来れば良いのですが、見知らぬ年上相手だとなかなかそういう訳にもいきません。
インターホンが鳴っても相手が確認できるまでは絶対にドアを空けず、オートロックのモニターやドアスコープ越しに相手を確認し、知らない人であれば居留守を使うかドア越しに断りましょう。
学生マンションと普通の賃貸物件ならどちらが良いの?
学生だから必ず学生マンションを選ばなければいけないと決まってはいません。
希望条件を満たしているのであれば普通の賃貸物件から選んでも問題はありません。
学生同士のつながりを作りたいなら学生マンションがオススメ
学生マンションの最大の特徴が同じ学校や年齢が近い住民が集まるところです。
住民同士で交流が生まれれば、友達が出来たり将来の選択肢の幅を広げてくれることもあるでしょう。
騒音トラブルを避けるなら普通の賃貸物件がオススメ
入居者に学生が多いほど騒音トラブルが起こりやすい傾向があります。
そのため、入居者を学生に限定しない普通の賃貸物件の方が騒音トラブルを避けることができます。
閑静な住宅街にある物件ならなお良いでしょう。
ただし、単身者向けではない物件では別の騒音トラブル(子供の声など)があることに注意が必要です。
【学生の一人暮らしのトラブルとは?】まとめ
学生マンションでのトラブルの多くは、学生特有の未熟さによるものと言えます。
騒音トラブルも注意されるまでは当人が気付いていないだけ、という事もあるでしょう。
一人暮らしは貴重な社会経験を積む場でもありますが、やはりトラブルに巻き込まれたり被害に遭うことは避けたいものです。
どんなトラブルが起こりやすいのか、トラブルが起こったらどう対処するのか、新生活が始まる前に予習しておくと良いでしょう。
各提携大学から探す(仲介手数料最大無料)
関連記事

【学生部屋探し後悔しない為の25のポイント】賃貸のプロがご紹介≫

【大学生の賃貸物件の探し方のコツ!】押えておきたいポイントとは?≫

【注意すべき3つのポイント】初めての大学生の一人暮らし!≫

【子どものための部屋探し】大学進学時のお部屋探しのポイントは?≫

【一人暮らしの7つの不安】不安の解消方法や解決の糸口をご紹介!≫

【学生マンションと学生寮の違いとは?】似ているようで異なっている点≫

【賃貸物件のマナーや注意点について】知らなかったでは済まされない≫

【賃貸物件の退去方法とは?】流れや準備するものなど注意点≫

【学校の合格前でも賃貸物件の仮押さえはできるのか】徹底解説≫

【夏休み!大学生の一人暮らしスタートのチャンス!】ポイントを解説≫
-
担当者:安達竜哉
特技は少林寺拳法!趣味は愛車のお手入れです!奈良の不動産情報に詳しい私が賃貸情報や暮らしに関する事などお役立ち情報を配信していきます。