とても重要な賃貸物件のマナーや注意点
賃貸物件は借りている人の所有物ではありません。
いくら家賃を支払っているとは言っても、他人の物を借りていますし、自分以外の人も住んでいます。
そのため、守らなければいけないルールやマナーが存在しているので、詳しく紹介していきたいと思います。
賃貸物件でトラブルになりやすい原因
賃貸物件は集合住宅が大半を占めているので、きちんとマナーやルールを守らないと、トラブルになるケースがあります。
中でもトラブルになりやすいのは、「騒音」「悪臭」「ゴミ出し」「共用部分に私物を置く」などです。
騒音
賃貸物件で最も発生しやすいトラブルと言っても過言ではないのが騒音です。
特に木造建築の物件、築年数がかなり経過している物件では、より音が響きやすくなっています。
そのため、夜間に大声を出したり大音量で音楽を聴いたりすると、苦情になるケースが多いでしょう。
他にも掃除機の音や洗濯機の音、子供の叫び声などが原因でトラブルになるケースもあります。
昼間はある程度音がしても仕方がない部分もありますが、最低でも夜間はできる限り音を立てないのがマナーです。
悪臭
集合住宅は部屋が隣接しているので、長期間掃除や片づけを行わない状態が続くと、隣の部屋まで臭いが漂ってくることがあります。
特に夏場は臭いが発生しやすいので、放置しておくと苦情が出ることも珍しくはありません。
玄関やベランダに生ゴミを長期間放置する人もいますが、これは明らかなマナー違反です。
しかも悪臭が蔓延するぐらい酷い状態になると、カビの発生やゴキブリなどの害虫が発生し、近隣住人にも迷惑が掛かるので、きちんと掃除や片づけを頻繁に行う必要があります。
ゴミ出し
ゴミ出しはきちんと自治体によって曜日や出すゴミの種類が決められています。
しかし、中にはゴミをしっかりと分別しない、決められた曜日以外の日にゴミを出す人もいるのです。
ゴミ出しのルールを守らないと、管理会社や大家さんから直接苦情が来る場合もあるので、必ず守るようにしましょう。
共用部分に私物を置く
トラブルになるケースはそれほど多くありませんが、共用部分に私物を置くのもマナー違反でもありますし、規約違反にもなります。
共用部分というのは、エントランスや廊下だけではなく、ベランダも含まれているのです。
ベランダは自分が借りている部屋の一部だから問題ないと勘違いしている人もいるでしょうが、ベランダは避難経路にもなっています。
ベランダにはあらかじめ設置されているエアコンの空調機や物干し竿、洗濯機以外には物を置かないようにするのが決まりです。
物が大量に置かれていると、災害が発生したときに安全に避難できなくなる可能性もあります。
最悪退去を求められることもある決まり事
賃貸物件を借りるときには必ず契約書を交わすのですが、契約書にはいくつも決まりごとが書かれています。
しかし、契約書にきちんとやってはいけないと書かれているにも関わらず、やってしまうことが多いのが「ペットの飼育」「楽器の演奏」「事務所として使用する」などでしょう。
ペットの飼育
賃貸物件の中にはペットの飼育が可能なところもありますが、現在でもペット禁止と明記されている賃貸物件が多くなっています。
しかし、ペット禁止と書かれていても、犬や猫を飼育するのは禁止だけど、爬虫類や虫、熱帯魚などなら問題ないと思っている人もいるでしょう。
実際はどうなのかというと、爬虫類や熱帯魚などもペットとみなされるのが一般的です。
ペット禁止物件の場合、哺乳類や鳥類はもちろん飼育することはできませんが、爬虫類や虫、熱帯魚であれば許可をしてもらえる可能性はあります。
どうしても飼育したい場合には、無断で飼育するのではなく、必ず管理会社や大家さんに相談をしてからペットをお迎えしましょう。
勝手に飼育して発覚した場合、最悪退去を求められることもあります。
楽器の演奏
楽器の演奏もきちんと契約書で禁止と明記されている賃貸物件が多くなっています。
楽器は大きな音が出るので、近隣住民から苦情が出やすいので、禁止となっていることが多いのです。
最近は消音機能が備わっている電子ピアノなどもありますが、音だけではなく振動も出てしまいます。
隣や上階に住んでいる人の足音がうるさいと苦情が出ることがあるように、振動も苦情の原因になることが多いので、禁止と書かれていた場合には、楽器の種類を問わず演奏してはいけません。
事務所として使用する
最近は誰でも独立しやすい時代となっているので、今まで会社員として勤めていた人が、独立をして起業することもよくあります。
法人として起業することもあれば、個人事業を始める人もいるでしょうが、賃貸住宅では事務所として使用することを禁止している物件も多いのです。
なぜ事務所としての利用を禁止しているのかというと、人の出入りが激しくなる可能性があるからです。
人の出入りが多くなると、知らない人がたくさん訪れてきますし、ドアの開け閉めも頻繁に行われ、周辺住人に怪しい人が出入りしているのではと不審がられることがあります。
また、コピー機などの音が頻繁にすると、騒音が酷いと苦情が来ることもあるでしょう。
このような理由から、事務所利用を禁止している賃貸物件もあるのですが、事務所としてだけではなく、同時に自宅としても使用している人もいると思います。
事務所兼自宅の場合には、事務所利用不可の物件でも入居が可能な場合があるので、すでに借りる前から個人事業主として仕事をしている場合や、近いうちに自宅で仕事をする場合には、不動産屋に自宅兼事務所として使うことを告げておくとよいでしょう。
そうすれば適切な物件を紹介してくれますし、どうしても事務所として使うことができない場合には事前に教えてくれます。
急に事務所として使う必要が出た場合は、管理会社や大家さんに相談をするか、バーチャルオフィスを利用するのがおすすめです。
事前に希望を伝えて物件探しをすることが大切
入居してからペット禁止の物件や楽器の演奏が不可の物件で、隠れてこれらのことを行うと、退去を求められることもあります。
そのため、ペットを飼育したい場合や、楽器の演奏をしたい場合には、賃貸物件を探すときに、不動産屋に希望を伝えることが大切です。
事前にインターネットで探してから不動産屋に問い合わせをしたいのであれば、検索をするときにペット飼育可、楽器可という欄が設けられているので、この欄にチェックを入れて探すとよいでしょう。
そうすれば自分が希望する物件のみが表示されるので、その中から選ぶことができます。
なかなか見つからないのであれば、直接不動産屋まで足を運び、楽器の演奏がしたい、ペットの飼育がしたいと希望を伝えてみるのがよいでしょう。
最近はインターネットで検索をしてから不動産屋に問い合わせをするのが一般的ですが、不動産屋ではインターネットに記載されていない物件を取り扱っていることもあります。
インターネットで希望する物件が見つからない場合には、不動産屋に直接行って聞いてみるのがおすすめです。
【賃貸物件のマナーや注意点について】まとめ
賃貸物件では、マナーや決まり事を守らないとトラブルに発展します。
大きな声で話さない、大きな音を立てない、大音量でテレビや音楽を聴かないなど、騒音には特に注意が必要です。
また、ペット禁止や楽器禁止の物件では、ペットの飼育や楽器の演奏は絶対にしてはいけません。
どうしてもペットを飼育したい、楽器を演奏したい場合には、事前に不動産屋に相談をして、ペット可や楽器可の物件を探すようにしましょう。
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