天理大学×賃貸のマサキ「学生が考え、学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト」のレポート、第6回目です。
2022年初夏より手掛けてきたこのプロジェクトも、いよいよ最終回となります。ホントにあっという間でしたね!
今回は「最終報告会の巻」です
最終報告会ではプロジェクトで行なってきたことを振り返り、その後現地で内覧を行いました。
「学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト」
ここでは、最終報告会の内容をレポートしつつ、プロジェクトの内容もおさらいしていきます。
「学生のためのお部屋プロジェクトは天理大学のインターンシップの一環として行なってきました。
このプロジェクトは、学生さんにどんなお部屋に住みたいかについて、学生さん目線で考えていただき、新たな視点で「学生さんが住みたくなるお部屋」を作っていくというプロジェクトです。
【1】キックオフミーティング
2022年度のテーマは「持続可能なお部屋」でした。
ひょっとしたらこれまで行ってきたプロジェクトのなかで、一番むずかしいテーマだったかもしれません。
「SDGs」、サステナブルというテーマをどう、考えて、落とし込んで、お部屋の案として具現化するか…。
結果、どんなお部屋になったかはこの後のレポートでもじっくりご覧いただきます。
【2】物件を確認、構想を練る
物件の間取りはこんな感じです。
構想を練るにしても、まずはリフォームを手掛けるお部屋を見なければ始まりません。
ということで、お部屋の内見と採寸を行い、構想を練りました。
【3】SDGs勉強会
一方で「SDGsとは何か」についても理解を深めないと、今回のテーマにそえなくなってしまいますので、勉強会も行いました。
環境問題やジェンダーなど、むずかしい話もありましたが結局は 「笑顔で幸せに過ごせるお部屋とはどんなお部屋か」をつきつめていくと、答えは出るのではないか、ということで落ち着きました。
【4】リフォーム案を出す
当初、「窓にロールスクリーンを設置して、ホームシアターで映画が観られるお部屋にしよう!」という案があったのですが、こちらは残念ながらボツに。
そのほか学生さんたちからはたくさんの案が出されましたが、最終決定した案がこちら。
・壁紙を替える・・・ポップなイエローの壁紙に。
・クローゼット内の壁紙を変更・・・かわいいチェック柄に。
・キッチンのシンクの下を改造・・・冷蔵庫をなくして収納棚になりました。
・ドアに鏡を設置。
・洗濯機の上にランドリーラックを設置。
・浴室にシャンプーなどを置くコーナーバスラックを設置。
たくさんのアイデアを検討する過程で、業者さんの意見やオーナーさんの意見などを聴き、精査を繰り返していったことから最終、いい案がまとまったのではないかと思います。
入居者にご満足いただき、持続可能で、三方良しとするお部屋を作り上げるにはどうしたらいいか、考えていただくいい経験をしてもらえたようですね。
【5】家具等設置作業
上記の案のうち、上3つは構想を練った後、業者さんにお任せした部分です。
「鏡」「ランドリーラック」「コーナーバスラック」の3つを学生さんたちの手で、作業を行いました。
作業はなかなか大変でしたが、「自分たちの手で作り上げていく」楽しみと充実感を得ることができ、よかったと思います。
学生さんたちの感想
学生Aさん(生涯教育学科)
「このようなインターンシップがあることは今まで知りませんでした。最初は何もわからず不安でしたが、壁紙や家具を選んだり、押し入れをクローゼットに変えてみたりなど経験し、いろんな人の意見を取り入れながら優しく教えてもらえ、貴重な体験ができたと思います。改修後の部屋を見たときに、イメージどおりの部屋になっていて、楽しさと達成感を感じうれしかったです。ありがとうございました。」
学生Bさん(社会福祉学科)
「フローリングや壁紙家具の設置の時は、ただ値段や見た目で選ぼうとしていましたが、家具の強度や賃貸で設置できるかどうかなど、値段やデザインだけではなく、考えなければいけないことがあることを知り、勉強になりました。また、大学生と企業、また大学生の中でも、社会福祉専攻と生涯教育学科の違いによる視点の違いや、それらによる意見の調整の難しさを学びました。私はもともとコミニケーションを取るのが得意な方ではないので、頭の中にあるイメージを伝えることの難しさを感じました。そこで、似ている写真を探したり、絵を書いてみたりして伝えるための手段を模索することにやりがいを感じられるようになり、そこにまたひとつ学びと成長を得られました。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。」
講評と先生方の感想
賃貸のマサキ 吉田
「今回のテーマはこれまでで一番難しいテーマだったと思います。一方で、その難しいテーマにどのような答えを見せてくれるのか楽しみにしていました。今回のインターンで学んでもらえたことが将来、どこかで生かせていただけたらいいなと思います。そして、今回も無事お部屋の入居者が決まりました。このインターンシップで作り上げられる部屋は毎年とても評判が良いです。この企画は社会貢献としても続けていきたいと思っています。」
社会福祉学科 森口先生
「難しい課題の中、貴重な体験をしていただけて良かったと思います。発表の中で、引っ越しのたびに買ったり捨てたりしているのをなくしたいと言う発想はとてもいいなぁと思いました。」
キャリア支援課 谷口先生
「これまで5回このインターンシップを行ってきましたが、参加する学生はほぼ1年生が中心でした。今回3年生2人の参加でしたが、専攻している学問の違いによって見方も違うことや、3年生になると、このような見方ができるようになるのかという、新たな気づきがありました。学生のみなさんお疲れ様でした。」
できあがったお部屋をあらためて紹介!
では!
完成したお部屋をあらためてご覧いただきましょう!
まずは、目が覚めそうなイエローの壁と、扉に設置した鏡。
クローゼットの中もかわいいチェック柄になりました。
そして、浴室に設置したシャンプーなどを置くコーナーバスラックです。
キッチンの下にあった冷蔵庫を撤去し、整理できる棚を設置しました。
玄関から見ると、わかりやすいですね。一生懸命組み立てたランドリーボックスです。
まとめ&セレモニー
ちょっと時系列的に前後してしまいましたが・・・最後に恒例の記念撮影♪
そして今回は最終のミーティングとなりますので、頑張っていただいた学生さんたちにお花とささやかながらプレゼントをご用意させていただきました。
約半年とちょっと、よく頑張ってくれました。
今回の経験が、これから社会に旅立った後、役立っていただけると、とてもうれしいです。
なんと!!すでに、入居希望者が決まっております!
【2022年天理大学生×賃貸のマサキ お部屋プロジェクト第5弾】記事一覧
2022年天理大学・学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第5弾【1】キックオフミーティング
2022年天理大学・学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第5弾【2】物件の内見
2022年天理大学・学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第5弾【3】SDGs勉強会
2022年天理大学・学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第5弾【4】リフォーム案プレゼンテーション
2022年天理大学・学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第5弾【5】リフォーム作業編
2022年天理大学・学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第5弾【6】最終報告会編
天理大学コラボプロジェクト
【2017年】「疲れをリセットできる部屋づくり~学生のためのお部屋作りプロジェクト」

【2018年】「この夏も学生のためのお部屋プロジェクト、始動します!」

【2019年】「新時代の癒しをテーマに!学生のためのお部屋プロジェクト始まります!!」

【2021年】「無印良品の家具を使ったお部屋作り!学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト」

【2023年】「+1(プラスワン)の新生活~お部屋作りプロジェクト」

関連記事
【2017年奈良女子大学編】「大人カワイイお部屋への華麗なる変身!メディアも注目したプロジェクト!?」
