天理大学×賃貸のマサキ「学生が考え、学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト」のレポート、第4回目です。
今回はみなさんお待ちかねの、「リフォーム案プレゼンテーションの巻」です!!
いよいよリフォーム案のプレゼンテーションの時期がやってきました。
今回はまず、学生さんたちに考えていただいた案をプレゼンしていただいたのが1日目、いったん大家さんにご相談&賃貸のマサキスタッフで検討させていただいた後の話が2日目となります。
今回の記事では、この2日間のミーティングで話し合った内容を中心に報告させていただきます。
「学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト」おさらい
この記事を始めてご覧になられた方のために、また、「何にプロジェクトだったっけ?」という状況の方向けに、学生が考え、学生が作る学生のためのお部屋プロジェクトについて軽くおさらいしますね。
このプロジェクトは天理大学のインターンシップの一環として行われています。
学生さんにどんなお部屋に住みたいかについて考えていただき、学生さんや若い社会人の方が住みたくなるようなお部屋を作っていくという計画です。
毎年何らかのテーマを設定して取り組んでいますが、2022年は持続可能なお部屋と言うテーマに基づいて考えています。
といっても、堅苦しいテーマではなく、資源や環境の話と言うよりは、SDGsのおおもとの意味である「等しくどんな人も幸せになれるような社会の実現」という意味に近い感じで考えられています。
言い方を変えれば「“幸福感”の持続可能なお部屋」と言う意味で捉えていただけると幸いです。
今回は、学生さんの考えていただいた案が聞けると言うこと。
このプロジェクトは今年で5弾目となりますが、毎年この時の会議が一番夢のある、楽しい話が聞ける会議となっています。
今回の物件の間取りは
物件の間取りはこんな感じです。
学生さんの案と照らし合わせてみていただけると、よりわかりやすいでしょう。
学生さんの提案
学生さんから出された案をまずご紹介いたします。
・クローゼットのドアに鏡
服を着るときに、鏡があると便利なのでクローゼットの扉の内側に鏡をつけたい。
・窓にスクリーンカーテンをつける
実は、ここであえてロールカーテンにするというところに意味があります。
というのは・・・プロジェクターで映画などが観れるようなスクリーンカーテンにしたいとのことです。
大画面で映画などを観たい人は、プロジェクターを買って自分で設置するのもアリだし、最初からスクリーンカーテンがあったら、引っ越しの際にテレビを購入するかどうかを検討することもできます。
要するに、スクリーンに映し出せるなら、テレビを買わないという選択肢もでてくるということですね。
ロールスクリーンの値段はこの時の段階では確認できてはいなかったのですが、数万円で見つかる見通しとのこと。
ちなみに、なぜこういう案が出てきたのかというと、この物件では壁に映像を映すことができなさそうだったので、ロールスクリーンと言うアイディアを考えだしたそうです。
・ベランダにタイルを敷く
・キッチンのシンクの下を改造する
この物件には、システムキッチンの下に冷蔵庫がありました。
この冷蔵庫をなくして収納ワゴンを入れたい。
・洗濯機の上にランドリーラックを設置
・室内に棚を設置
・靴箱を改造する
靴箱の扉をはずして、カーテンを吊り下げるとのこと。棚の下にはキャリーが入る位の棚を入れたい。
・トイレタンクの上にワイヤーネットを設置
この物件はバストイレ一体型のユニットバスになっています。
このようなバストイレの場合、確かに、浴室のシャンプーなどを置く場所がありません。
そこでトイレタンクの上にワイヤーネットを設置してシャンプーを置ける台を設置したいとのことです。
・トイレットペーパーホルダーの上に置台をつける
トイレのスプレーやトイレットペーパーの補充分を置いたり、スマホを置いたりするのに活用したいそうです。
・扉の色変更
キッチンと洋室の間の扉のことです。
原状の扉の色は白ですが、ビビッドに黄色っぽい色にしてみたらどうかな、という話がありました。
・壁紙を変える
グレー系?模様はどうしよう。それはこれから。
といった感じです。
なんだか見ただけでワクワクしてきます。
提出いただいた内容をみて、ミーティング1日目
1日目は、学生さんたちが提出してくれた案を見ながら、物理的に難しいことや、こうやったらできるかも?な点について話し合いがされました。
特に楽し気な話になったのが、ロールスクリーンの案。
過去に、照明器具に映写機場がついたプロジェクターを見たことがあった!でも高かった!みたいな話も飛び出し、そのうち、
「プロジェクターをどこに置いたらいいかなぁ?」
「小さいテーブルをここに置くようにしたら使えるかな」
などの夢のあるワクワクした話も出てきました。
一方で、この時点でわかる、物理的に難しいかも?な話や予算配分的にどうかな?な話は先にさせていただきました。
たとえば、クローゼットに設置する鏡について。
物件にあるクローゼットは、扉が折れ戸になっているので、扉の裏につけて使用できるか?といった話。
表に鏡をつけるなら可能かも?とお話させていただきました。
でも学生さんたちの考えでは「鏡が常に表にあるのは怖い」と。
ならばカーテンも一緒に設置して表にとりつける??という話もしています。
ここは今後どうなるかな。
また実は、キッチンの話をしている時に
「キッチンの高さを変えられたらなぁ」という話も出てきました。
ですが…このプロジェクトに関する記事をこれまでに何年もお読みいただいている方ならお気づきかもしれませんね。
キッチンの高さを変えるということはつまり・・・
システムキッチンの入れ替えが必要になります。
そしてそれをするということは・・・予算の大部分をつぎ込まなくてはならないかもな事態になるということ。
ここに予算をつぎ込むよりは、他に使えるところで予算を使うほうがいいかもね、とアドバイスさせていただきました。
そして、予算についてはこんな話もさせていただきました。
リフォームも、すべて業者に頼むのではなく、自分たちでDIYをしてコストダウンする方法もあると言うこと。
特にロールスクリーンやリビングの棚などの、コストカットできる余地のあるところには、リフォーム案の書類に〇をつけてお話しさせていただきました。
このあたりを今後どうするのかは、見積もりが出てからになりそうです。
そして賃貸のマサキスタッフは、学生さんから出された案をいったん持ち帰り、大家さんも交えて、お話をすることとなりました。
見積もりはまだですが…ミーティング2日目
あれ、見積もりは・・・?
その前に、学生さんの提案について、賃貸のマサキスタッフや大家さんとの話し合いで出てきた内容をいったん学生さんたちにフィードバックさせていただきました。
えっ!?検討しなおし事案発生!
前回、ミーティングで盛り上がったロールスクリーンについて、「これはむずかしいかも…」といった意見が出ました。
理由は、遮光スクリーンを設置する場合、従来のカーテンレールをはずさなければならなくなります。
お部屋にもともとあるカーテンレールは簡易設置の物ではないので、はずすためには工事が必要なこと、また、他の部屋との仕様のバランスの問題もあって、今回は難しいと言うことでした。
そしてもうひとつは室内の棚について。
棚の耐久性を保つとなると、設置する棚の値段が高くなってしまいます。
これを入れると他の予算がとられてしまうことになるので、調整が必要かもしれません。
・・・というような指摘はあったものの、他の案はおおむね大丈夫そうです。
そこで、扉や壁紙の色、どの壁紙を使うかについては先に決めて見積もりを出してもらいたいので、それについて話をして、この日はサクッと終わりました。
扉や壁の色を考える場合、床の色との相性もあるので、なかなか難しいところもあるようですが、一生懸命考えました。
どんな色にしたのか今は内緒にしておきます。
次回は見積もり後の・・・
以上、2回のミーティングの中で出てきたお話についてレポートさせていただきました。
次回は学生さんたち自身で行うリフォーム作業についてレポートします。
「え?作業するの?」とお思いかもしれませんが、実はこの時のミーティングの後、見積もりと提案の調整をさせていただき、学生さんたちの手でリフォーム作業を行うという工程がプラスされました。
ということで次回は学生さんたちの作業の様子をお送りすることとします。
今回も、プロ視点ではなかなか出てこないユニークで素敵な案が登場しました。
残念ながらボツにしなければいけない案もありましたが、私たちにとっても参考にできる意見が出てきたので、とても勉強になります。
【2022年天理大学生×賃貸のマサキ お部屋プロジェクト第5弾】記事一覧
2022年天理大学・学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第5弾【1】キックオフミーティング
2022年天理大学・学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第5弾【2】物件の内見
2022年天理大学・学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第5弾【3】SDGs勉強会
2022年天理大学・学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第5弾【4】リフォーム案プレゼンテーション 2022年天理大学・学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第5弾【5】リフォーム作業編
2022年天理大学・学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト第5弾【6】最終報告会編
天理大学コラボプロジェクト
【2017年】「疲れをリセットできる部屋づくり~学生のためのお部屋作りプロジェクト」

【2018年】「この夏も学生のためのお部屋プロジェクト、始動します!」

【2019年】「新時代の癒しをテーマに!学生のためのお部屋プロジェクト始まります!!」

【2021年】「無印良品の家具を使ったお部屋作り!学生が考え学生が作る学生のためのお部屋プロジェクト」

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