一人暮らしの人が出掛ける前にチェックすべきポイントとは?
自宅の管理について、一人暮らしでは誰かに頼ることはできません。
ちょっとしたお出かけから帰省や旅行での長期不在まで、留守にする前には多くのチェックをして出る必要があります。
そんなチェックポイントをご紹介しますので、自分に当てはまるチェックリストを作りましょう。
外出前にチェックしておくべきポイントとは?
原管の戸締りは当然のことですが、短期・長期に関わらず自宅を出る際にチェックしておくべきポイントは少なくありません。
その全てが当てはまるのが『○○っぱなし』になっていることで問題となるポイントです。
代表的なものでは次のようなことは、誰でも一度はやってしまっているのではないでしょうか。
・テレビの点けっぱなし
・エアコンの点けっぱなし
・カーテンの開けっぱなし
・ガスの元栓が開けっぱなし
・蛇口の開けっぱなし
・照明の点けっぱなし(トイレなどの個室で多い)
・窓の鍵が開けっぱなし(窓が閉まっていても施錠を忘れる)
中には短時間の外出であれば、在室しているように見える方が防犯上都合が良いので照明を点けておいたり、不在中の換気目的で換気扇を点けっぱなしで出たり、エアコンは短時間なら点けっぱなしの方が電気代が安かったりと、意図的にそのままで出かけるケースもあるでしょう。
しかし、大半の『○○っぱなし』は電気や水道の無駄遣いで負担が増えたり、防犯上のリスクが上がるものです。
学生の一人暮らしでは、今まで家族の誰かがやってくれていたかもしれない戸締り前のチェックをきっちりとこなすため、慣れるまではチェックリスト作ることも検討しましょう。
特に注意しておくべきチェックポイント7選
何事も慌てていると見落としがちになることはあります。
はそのうっかりが大惨事を招く結果になることもあるため、特に注意しておくべきポイントは忘れずにチェックしておきましょう。
1.暖房器具
冬場に必須となる暖房器具の殆どは危険な過熱を防ぐために安全回路が組み込まれていますが、燃えやすい物を近くに置いていたり、誤った使い方やホコリの付着などが原因となって火災の原因となることが報告されています。
万が一の可能性であっても火災になる危険性があるため、短時間でも外出する場合には必ず電源が切れていることを確認すべきです。
暖房器具の中にはファンヒーターなどの動作音がするものやハロゲンヒーターのように光るものあれば、ホットカーペットや電気毛布といった音や見た目で動作状態が分かりにくいものもあります。
電気代が発生することはもちろん、見落としていたでは済まない結果となる可能性があるため、暖房器具の電源は必ずチェックしましょう。
2.エアコン
暖房・冷房共に使用するエアコンも、消し忘れの多い家電のひとつです。
近年は夏の異常な暑さやテレワークの普及などで在宅中はずっとエアコンを点けっぱなしという人も多く、外出する際に電源を切り忘れるという事も多いようです。
エアコンは運転の状態によって電気代が変動し、冷房が1時間当たり3~20円、暖房が3~40円ほど発生します。
電源が入った際に指定した温度と実際の室温の差が大きいほど急激に電気を使うため、真夏や真冬に1~2時間の外出など短時間であれば点けたままの方がメリットがありますが、それ以上長くなるようであればやはり電源を切っておく方が電気代のメリットも大きくなります。
3.ガスの元栓
都市ガスやプロパンガスなど、ガスコンロを使用している人は「使わない時は元栓を閉めましょう」と教わるはずです。
現在のガス機器はメーターやコンロ・給湯器付近に地震や普段の誤操作などに対応できるようにガス漏れ対策の安全装置が備わっていますので、よほどなことが無ければガス漏れが起こらないようになっています。
しかし、普段の使用時に元栓を触らないことが多く、長期間開けっ放しの状態で使われているため、安全装置の一部の動作に問題があったとしても気付くことはありません。
当日中に帰るような場合は開けたままでも良いかもしれませんが、長期不在の際には万が一の可能性に備えて元栓を閉めておくことが理想です。
4.蛇口
洗面台を使用したり洗い物を片付けたりと、外出直前に水道を使用する方は多いでしょう。
その際にきっちりと蛇口が閉まっておらず、水を出しっぱなしで外出してしまったという経験をした人は多いのではないでしょうか。
仮に蛇口を全開で水を出すと1分間に約20リットルほど、1時間で1㎥以上の水が無駄に流れることになります。
全開での出しっぱなしは音で気付きそうですが、少量でドア越しの音となればなかなか聴こえづらいので、外出前に水道を使用した際はきっちりと目視で止まっていることを確認しましょう。
5.コンセント
コンセント周辺で注意しておくべきポイントは「トラッキング火災」です。
コンセントのプラグ部分にホコリや水分が付着したことで通電(ショート)して発生する火災がトラッキング火災で、全火災件数の3割以上を占めています。
家電だけでなく充電器などのアダプター類も待機電力がある機器は全てトラッキング火災の危険性があると言えます。
テレワークが増加した2020年以降は増加傾向にあり、便利な家電の導入や電子機器など増加が一因となっているようです。
普段からコンセントや電源タップ周辺の掃除を心掛ける他、長期不在の際には抜いたりスイッチを切ったりといった対策が必要です。
6.窓やカーテン
窓や窓の鍵の開けっぱなしにしていたりカーテンを閉め忘れてしまう人は多いのではないでしょうか?
いずれも防犯上のリスクが高く、窓からの侵入を許してしまう他、カーテンが空いていれば外から住人が不在であることが容易に分かってしまいます。
オートロック付きの物件や高層階であっても、いつどんな人物が空き巣に入ろうとするかなど分かりません。
普段から窓やカーテンの閉め忘れが無いように心がけておきましょう。
7.郵便物
普段から郵便物を取り込んでいる人は良いのですが、頻繁に取り込まない人は要注意です。
ポストに郵便物が溜まっていると重要な通知書類などが受け取れなかったり、そういった書類を見落とす可能性があります。
ポストからはみ出していれば勝手に書類が抜き取られ個人情報が他人に盗み見られる可能性もあれば、ポストがいっぱいということで住民が長期不在であると判断され空き巣のターゲットになることも考えられます。
毎日チェックしてポストを空にする習慣をつけておくことが重要ですが、少なくとも長期不在になる前にはポストに投函されている物を片付けるようにしましょう。
外出前には忘れ物にも注意しよう
習慣的にやっていることは失敗しにくくなるものですが、旅行や帰省といった例外的な予定や、寝坊などで時間が無い場合など、イレギュラーな時ほど失敗しがちになります。
そういった場合には、先に紹介したチェックポイントの他に忘れ物などにも注意が必要です。
目的地に着いてから忘れたことに気付いては手遅れです。
・スマホ
・財布
・家の鍵(施錠含む)
・カード類
・身分証明書類
スマホを充電したまま置いてきた、施錠したところまでは覚えているがなぜか家の鍵を持っていない、電車に乗ろうとしたら定期券が無い、病院に着いたら保険証が見当たらない、例を挙げるとキリがありませんが、多くの人はこれらの失敗を経験しています。
なお、忘れ物を無くすためには保管場所を固定しておくことをオススメします。
玄関のシューズボックスの上に保管場所を用意したり、玄関ドアにマグネット式のフックなどを付けて吊り下げておくといった方法が目立って良いでしょう。
なるべく目線に近い高さに保管することで、持っているかどうかを一目で確認しやすくなります。
ポケットやカバンに入れる際にも場所を決めておけば持っているかどうかが即座に判断できるため、部屋を出て施錠をしたら順番に目視確認するクセを付けるなどで確実なチェックができるはずです。
【一人暮らし出掛ける前にチェックすべきポイントとは?】まとめ
人によって各種チェックポイントや忘れ物対策などが異なるため、各々のライフスタイルに合ったチェックリストが必要になります。
頭の中でキチンと管理ができる人であればそこまでする必要は無いかもしれませんが、不安のある人ほど一度はチェックリストを作ってみても良いでしょう。
加えて、現場仕事などで取り入れられているミスを減らす方法が『指差呼称(しさこしょう)』です。
目で見て確認し、対象を指差して、ヨシ!と声を出すという主に安全確認の際に行われる方法ですが、大げさに取り組む方が気持ちの面でも引き締まり、うっかりミスが激減します。
誰かに頼ることができない一人暮らしで忘れ物や失敗が多いなと感じたら、都度声を出して確認作業をしてみることをオススメします。
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