「大学受験」合格祈願の絵馬はどう書く? 奉納のやり方は?
大学受験を控えて、これから神社へ合格祈願に行かれる方も多いことでしょう。
合格祈願の際に奉納する絵馬について、受験生の皆様向けに書き方や奉納のやり方に関するポイントをまとめてみました。
絵馬の由来や現在の形になった歴史についても解説しています。
絵馬の由来は古代にさかのぼる
人生における一大イベント、大学受験。
誰しも志望した大学に確実に合格したいもの。そのために出来ることはしておきたいですよね。
合格祈願もそのひとつ。
「なんだ神頼みか」と馬鹿にはできません。
「神様に願ったのだから」という思いは、勉強漬けの厳しい日々を乗り切る大きな力になってくれることでしょう。
また、志望校に合格したいという意思をきちんと表明し決意を固めるという意味でも意義のあることです。
さて、そんな合格祈願の際にはよく「絵馬」を神社に奉納します。
絵馬として一般的にイメージされるのは、表に絵が描かれた五角形の木の板でしょう。
合格祈願だけでなく、なにかしらお願い事があったりお願い事がかなったりした場合に奉納するものです。
この絵馬の由来は、はるか昔にまでさかのぼります。
古代のわが国では、神事の際に生きた馬を神様に献上していました。
神様は神馬(しんめ)と呼ばれる馬に乗って人間世界にいらっしゃると信じられていたからです。
献上する馬は、とくに白馬がよいものとして重宝されていました。
その一方で、本物の馬ではなく形を模したもの――「馬形(うまがた)」という土で作られたものや、「板立馬(いただてうま)」という木で作ったものなどが奉納されるということも古くからありました。
そのひとつとして絵に描いた馬もあり、それこそが「絵馬」でした。
時代が流れ中世になると、絵馬には馬のみならず様々なものが描かれるようになりました。
縁起のいい十二支を描いたり、目や手など病気を治したい部分を描いたりして願いを込めたのです。
そのような変化があっても、「絵馬」という名前は残り続けました。
ちなみにこの頃の絵馬は額縁に入るような大きなサイズのもので、こうした祈願はまだ庶民に浸透した文化ではありませんでした。
それがやがて、近世に入って庶民の間でも神社で祈願をするのが一般的になり、絵馬はこんにち目にするような最初から絵の描かれた小さなものへと形を変えていくこととなりました。
絵馬が五角形をしていることが多いのは、絵馬が大きい絵だったころに、絵の頭に屋根をつけていた名残だそうです。
五角形以外にも地域によって特徴的な形があったり、現代ではハート形や犬の形など様々なおもしろい形にアレンジされた絵馬もあったりします。
絵馬のお願い事はどう書くのが正しいの?
絵馬を神社に奉納する時には、お願い事を書きます。
「神様にお願いするものだからきちんと書かないと……」と不安になる学生さんもいらっしゃると思います。
ここでは絵馬の正しい書き方について見ていきましょう。
まずお願い事を書く場所ですが、一般的な絵馬は片面に絵があって、もう片面にお願い事が書けるようにスペースが設けられています。
お願い事を書く面はまったく何も書かれていないことも多いですが、ものによっては絵や装飾がついていることもあります。
その場合は空いたところに書くようにしましょう。
お願い事を書く筆記用具は、多くの場合は神社で用意されていますが、もし無かった場合やインク切れだった場合にそなえて持参しておくと安心でしょう。
絵馬を掛ける場所が風雨に晒されることもあるので、油性ペンが望ましいです
とはいえどの筆記用具で書くかでご利益が変わることはありません。ただ一点、心を込めてお願い事を書きましょう。
お願い事を書く向きとして多いのは縦書きですが、そうでないといけないと定められているわけではないので、書きやすければ横書きでも大丈夫です。
文体は、合格祈願であれば「〇〇大学に合格できますように」といった書き方が一般的でしょうし、「〇〇大学に入学する!」と強い誓いを立てるような書き方も良いでしょう。
こちらも特に決められているわけではありませんが、一般常識の範囲として、神様やほかの方に失礼のないようにと心がけましょう。
また多くの場合、絵馬にはお願い事のほかに、「誰のお願い事か」を神様に対して明らかにするために住所と名前を書きます。
ただしあまり詳細に書いてしまうとプライバシーに関する心配があるので、住所は都道府県や市町村ぐらいまでにとどめておくことをおすすめします。
名前についてもフルネームをそのまま書かずイニシャルなどにしても構いません。
絵馬を奉納する際のポイントは?
奉納のやりかたですが、専用の場所に絵馬を掛けることで奉納となります。
他の方が書かれた絵馬を落としたりしないよう、空いたところに静かに掛けるようにしましょう。
その際、お願い事を書いた面が見える向きで掛けるのが基本の作法です。
もしゆっくりお願い事を書きたいという場合は、一度持ち帰ってから書くのもひとつの手です。
ただし、絵馬は奉納しなくては祈願としての意味を失くしてしまいます。
かならず後日、神社にお参りして奉納するようにしましょう。
ご自宅で絵馬を保管している間は神棚に置いておきましょう。
神棚がない場合は、目線よりも高い位置に保管しておけば大丈夫です。
祈願したお願い事がかなったら、絵馬を奉納した神社に再びお参りし、「ありがとうございます」の気持ちを神様に伝えましょう。
これをお礼参りと言います。
お礼参りは願いがかなってからできるだけ早く、遅くても1年以内には行くのが望ましいです。
感謝を伝えるのは早いほうがよいというのは、人間も神様も同じですね。
まとめ~合格への思いを絵馬にたくして~
いかがでしたでしょうか。
今回は絵馬の書き方、奉納のやり方などについて見ていきました。
絵馬を書いて奉納するにあたって、いくつかのポイントはあるものの、難しい決まり事というものは特にありません。
もっとも大切なのは「神様を敬い感謝する気持ち」と「願いを伝えたい・かなえたいという気持ち」です。
合格したいという強い思いを絵馬にたくしましょう。
この記事が受験を控えた皆様の参考になれば幸いです。
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