【奈良女子大学に工学部が誕生】いよいよ多くの女性がエンジニアとして活躍する時代へ!
理系の工学部は男子学生が中心のイメージがありますが、女性エンジニアの需要が高まる中、国立の女子大学でも工学部の新設が検討されています。
その先陣を切るかたちで奈良女子大学では2022年4月に工学部が誕生し、お茶の水女子大学も2024年度に共創工学部(仮称)の開設を目指しています。
これまで男性目線で考えられてきたカリキュラムには女性が学びやすい科目が準備され、男性に遠慮することなくのびのびと学べる環境が用意されています。
また、卒業後すぐにエンジニアとして活躍できるように就職活動のサポートはもちろん、自分に合った将来を選択できるように自己分析に力を入れた科目も用意されています。
今後の工学分野を支える女性エンジニアの育成と誕生に、多くの企業が注目し、期待しています。
工学部と言えば男子学生が大多数を占めている印象がありますが、最近は「リケジョ」ブームということもあり、工学部を目指す女性が増えてきました。
ただ、4年制の大学で工学部の女性比率は約15%ということもあり、まだまだ狭き門というイメージがぬぐえません。
そんな中、奈良女子大学やお茶の水女子大学など、国立女子大学に工学部が誕生しようとしています。
その狙いは何なのでしょうか。
今回は、奈良女子大学を中心に女子大で工学部に入学するメリットや、カリキュラムなどについてご紹介します。
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担当者:西村貴文
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求められる女性エンジニア!奈良女子大学では2022年4月に工学部開設
本格的なICT革命がはじまった昨今、工学の分野でも女性の視点が欠かせないものになってきました。
しかし、日本の工学分野で活躍する女性はまだまだ少ないのが現状です。
そんな中、2022年4月に奈良女子大学には女子大として初めて工学部が誕生します。
【入試情報】本日より出願受付開始!
— 国立大学法人 奈良女子大学 (@NaraWomensUniv) September 10, 2021
日本の女子大学史上初「工学部」の入試が始まります。
私たちとともに新しい時代を拓く工学系リーダーを目指してみませんか。
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これまでの奈良女子大学は文学部、理学部、生活環境学部の3学部でしたが、それらに人間環境や生体医工学、材料工学、情報などの分野を学べる工学部が加わるのです。
新設される工学部は「私、工学 世界は変わる」というキャッチコピーを掲げ、工学分野の第一線で活躍できる女性の育成に取り組んでいきます。
これまで工学系のエンジニアは男性が中心でしたが、開発段階で女性の視点が加わることで新たなイノベーションの誕生が期待されており、多くの企業からも女性エンジニアを望む声が聞こえています。
その声に応えるため、奈良女子大学は先陣を切るかたちで工学部の設立に力を入れてきました。
「共創」を意識しながら工学分野を学ぶお茶の水女子大学
一方、お茶の水女子大学では、2024年度に共創工学部(仮称)として工学系の学部の設立を目指しています。
これまでの文教育学部、生活科学部、理学部に加え、「人間環境工学(仮称)」と「文化情報工学(仮称)」の2学科を学べる工学部になる予定です。
学部の名称がただ単に工学部ではなく「共創工学部」になるのは、共創の言葉の中に「社会との共創」「文系理系の垣根を超えた共創」「工学の分野間での共創」という意味が込められているからだそうです。
学科のひとつ人間環境工学科では、ものづくりの現場を体験することに重きを置き、身につけた知識や様々な人との交流から自分自身で課題を見つけ、実現したいことを設計する力を身につけます。
また、もうひとつの文化情報工学科では、人文科学などの文系の知識とデータサイエンスやAIなどの工学系の知識を結びつけることで、新たなものを生み出せる人材の育成を目指しています。
このような学びを得た学生は、これまでにないバックグラウンドを持った人材として社会で活躍することを期待されています。
女性にとって魅力的な工学部とは
工学の分野で女性が求められているとはいえ、女性が学びやすい環境が整っていなければ学生を集めることはできません。
そこで奈良女子大学では、アメリカの工学系の大学が取り入れている女性向けのカリキュラムを参考にすることで、女子学生が工学分野に関心をもって学べるように工夫をしています。
また、学生の個性を大切にするため「自由履修制」を採用し、工学部では学科やコース分けがなく、基幹科目と教養科目以外の65単位以上を自由に学べるようになっています。
ほかにも創造力を育てる「STEAM教育」や、ユーザーや社会の課題を見つけて実践的に探究する「課題解決型演習」に力を入れ、「価値創造体験演習」「ユーザー思考演習」「社会改善起業演習」「コンセプチュアル演習」など、卒業後すぐにエンジニアとして活躍できるようなカリキュラムになっています。
一方、お茶の水女子大学ではほか大学に先駆け、2011年度から「複数プログラム選択履修制度」を導入しています。
学びのベースとなる「主プログラム」に加え、専門性を高めた「強化プログラム」や、他の専門領域を横断的に学ぶ「副プログラム」、領域を融合した分野を学ぶ「学際プログラム」など、学生一人ひとりが自分に合った選択ができるようなカリキュラムになっています。
女子大で工学部に進むメリット
共学の大学ではなく、女子大で工学を学ぶメリットは何でしょうか。
共学の大学にある工学部はほとんどが男子学生で、女子学生は2割にも満ちません。
そのため男子学生中心の学生生活になり、女子学生が遠慮してしまう機会も多くなるでしょう。
そうなるとせっかく工学部に進んでも、本来持っている力を十分に発揮できずに終わってしまう可能性があります。
その点、女子大の場合は男子学生に遠慮することもなく、前に出れば出るほど評価され、自分の個性やキャリアを形成するための基礎力を身につけられるのです。
また、女子大は共学の大学と比べて工学系の女性教員の割合が高いので、目標となる人物と出会える可能性が高いことも、女子大の工学部に進むメリットのひとつだと言えるでしょう。
手厚い進路サポートも魅力
いくら世の中に女性のエンジニアが求められているとはいえ、卒業の進路に不安を感じる女性も多いでしょう。
そんな学生の不安を払拭するために、奈良女子大学では進路に悩む学生が自分の道を見つけるためのサポートにも力を入れています。
就職活動の支援をすることはもちろん、学生時代に学んだことを社会に出てからどのように役立てるかを考える機会を設け、自己実現に向けての準備ができるカリキュラムを用意しています。
たとえば、1年次に前期後期合わせて36回ある「自己プロデュース」という科目では、自己分析をすることで自分の強みや弱みを把握し、社会に出てからどのような役割を担えるかを学生自身が考え抜く内容になっています。
また、コーチングの指導法を学んだ教員が、学生が自ら履修方針や将来に対する考えをまとめられるようにサポートしています。
このように奈良女子学大学では、未来の工学分野を支える女性の育成に女子大として初めて取り組もうとしてます。
「【奈良女子大学に工学部が誕生】いよいよ多くの女性がエンジニアとして活躍する時代へ!」のまとめ
奈良女子大学で工学部の設立が検討されたのは、奈良教育大学との統合によるものです。
法人として統合された後も両大学は存続しますが、教育課程を共同で実施するなど大学を超えた改革を進める一環として、工学部の設立が決定しました。
2022年4月より定員45名でスタートする工学部には、これからの日本を支える女性エンジニアの育成、誕生が期待されています。
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