【2022年奈良国立大学機構設立】奈良女子大学と奈良教育大学が統合
奈良女子大学と奈良教育大学が統合
2021年5月17日、国会で国立大学法人法の改正案が可決、成立しました。
これにより奈良県の国立大学である奈良女子大学(奈良市)と奈良教育大学(奈良市)が2022年4月に統合し、新たに「奈良国立大学機構」を発足させることとなりました。
在校生の皆さんやこれらの大学を希望されている受験生の方はもちろん、関係する多くの方が「これからどうなるの?」と思われたことかと思います。
詳しいことはまだわからないので、ここでは国立大学統合の背景や今後の構想など2021年5月時点でわかっていることをまとめておきたいと思います。
大学が統合するとどうなるの?
一番気になるのはここですよね。
今回の統合は、それぞれの大学を運営していた運営法人が統合するという形になります。
それぞれのキャンパスは残したうえで、学生さんたちが両方の大学で教養課程の授業を受けることができたり、教職課程の学生が双方の付属校で教育実習を受けられるようになるとのこと。
教養課程とは主に1、2年生が履修する教養教育のこと。
学生の間では「一般教養」「パンキョー」と言われている科目です。
「法学」「哲学」「歴史学」「物理学」などの科目がこれにあたります。
今後は教養科目の充実・強化のため、互いの授業の一部を履修したり、合同で授業を新設したりすることで、「学修の選択肢を拡大する」としました。
女子大学の学生が教育大学の教養科目を受講することが可能になるということです。
また奈良女子大学は2022年4月に工学部を新設する予定です。この課程に、奈良教育大学の教員が関わることも検討されています。
将来的には奈良先端科学技術大学院大学、奈良工業高等専門学校、奈良文化財研究所、奈良国立博物館の国立4機関と連携し、教育研究の場として「奈良カレッジズ」を構築し、両大学が核となることを目指しているということでした。
受験生が一番気になる、学生の募集要項が今後どのようになるのかは今後のお知らせを待たないといけませんが、カリキュラムの選択肢が広がること、より深い学びが得られるようになるというイメージがわくと受験のモチベーションが上がるかもしれませんね。
国立大学統合の背景
国立、公立、私立に限らず近年、大学は大きく変わってきています。
女子大学が共学になった、短期大学を4年制大学に、学部の新設に大学院の設立など、多くの方が「地元の大学がこうなった」「母校がこんな風に変わった」「子どもの受験校がこうなるらしい」と言った形で耳にしたことがあるかと思います。
これらの背景には大学においての少子化への危機感があると言われています。
実際、大学に進学する18歳人口は今後、急激に減少する見込みで、2032年には100万人を割るとされ、存続の危機を感じる大学も少なくないようです。
この状況を脱却するため、前述の共学化や4年制への変更などは、魅力のある大学づくりにより、多くの学生に選んでもらいたいという大学としての思いが見られます。
今回の国立大学統合も問題の根底にあるものは同じようです。
国からの交付金も減少傾向にある中、大学を統合することによって経営の効率を高めて、質のいい学問・研究の場を提供できるようにとの思いが伝わってきます。
そして少子化の中でも多くの学生に選んでもらえる大学になることで学問・研究の場を守っていくためというのも、統合の理由のひとつです。
大学のこのような動きの中、2019年に国立大学法人法が改正されました。
これまでは国立大学を運営する法人は一法人につき一つの大学しか運営できなかったのが複数の大学を運営することが可能となりました。
前述のとおり今回の統合は、奈良国立大学機構というひとつの法人のもとで奈良女子大学と奈良教育大学の2つの大学を運営するという形をとります。
国立でのこのような形での統合は名古屋大と岐阜大に続き2例目となります。
ちなみに奈良の国立2大学の統合と同時に北海道でも小樽商科大学、北見工業大学、帯広畜産大学の3大学でも統合が行われます。
これからも他の都府県にある国立大学の統合が進むかもしれませんね。
【2022年奈良国立大学機構設立】奈良女子大学と奈良教育大学が統合についてまとめ
奈良にある大学と言えば・・で必ず出てくるともいえる、伝統ある2つの大学の統合のニュースは驚きと同時に、大学という教育・研究機関が今後さらに発展し変わりゆく予感が感じられる報せでした。
今後、他の都府県でもこのような動きが増えてくるのではないでしょうか。
現在これらの大学を志望する学生さん、または将来的にどこかの国立大学を目指すお子さんや保護者の方は今後の動きに注目です。
奈良女子大学の詳細情報
1908年(明治41年)に創設された奈良女子高等師範学校を前身とする女子大学。
1949年(昭和24年)、国立学校設置法の公布により発足しました。
その後国立大学法人法が施行された2004年(平成16年)10月には新たに国立大学法人奈良女子大学として設置されました。
国立の女子大学は奈良女子大学とお茶の水女子大学の2校だけであり、「東のお茶の水、西の奈良女」と呼ばれ、長年にわたり多くの人材を輩出してきている伝統ある大学です。
2021年現在文学部、理学部、生活環境学部があり、賃貸のマサキではここ数年、住環境学科の学生さんとのコラボにより、賃貸住宅の新築プロデュース・リノベーション企画を行なっています。
「奈良女子大学×賃貸のマサキ」地域創生プロジェクトまとめ
【2017年】「大人カワイイお部屋への華麗なる変身!メディアも注目したプロジェクト!?」
【2018年】「2018年の夏も学生のためのお部屋プロジェクト、始動します!」
【2019年】「令和もやります!学生のための学生によるお部屋プロジェクト始動!」
奈良教育大学の詳細情報
1874年(明治7年)に 教員伝習所「寧楽書院」を出発点とし、1888年(明治25年)に創設された 奈良尋常師範学校を前身とした教育大学です。
その後師範学校の統合や大学化をへて奈良教育大学となったのは1966年(昭和41年)と比較的最近です。奈良女子大学と同様、2004年に国立大学法人奈良教育大学となりました。
教育大学のため、教職の養成を中心としながらも、奈良の世界遺産を生かした教育・研究の充実をめざすという特色のある大学です。
日本の大学で初のユネスコスクール加盟承認を受けている大学であることも知られています。
キャンパス内にある「なっきょん食堂」は学生に大人気。
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