奈良女子大学について
国立大学法人奈良女子大学は、東京のお茶の水女子大学と並ぶ全国で2つしかない国立の女子大学で、その歴史はなんと110年以上あり、キャンパス内には平成15(2003)年に倉庫から発見された「女高師時代のピアノ(通称:「百年ピアノ」)」や国の重要文化財として指定されている「記念館(元 講堂)」が今でも大切に管理されております。
附属施設として、学術情報センター(図書館・講習会場・女性問題関係資料が収められています)、アドミッションセンター、保健管理センター、臨床心理相談センター、国際交流センター、社会連携センター、環境安全管理センター、理系女性教育開発協同機構、やまと共創郷育センター、男女共同参画推進機構、大和・紀伊半島学研究所、生涯学習教育研究センター、教育システム研究開発センター、アジア・ジェンダー文化学研究センター、岡数学研究所及び動物実験施設がございます。
経済的理由により入学料の納付が困難であり、かつ、学業優秀と認められる方を対象に、選考の上、免除する入学料免除制度があります。
令和2(2020)年から、新しい時代に合わせた「女性としての性自認を持つトランスジェンダー女性(MtF)」の学生も受入れしています。
奈良女子大学の概要
2019年に創立110周年を迎えた奈良女子大学は、明治41(1908)年に女子教員の養成を目的に設置された、「女子高等師範学校」を前身としています。昭和24(1949)年国立大学設置法の交付により、奈良女子高等師範学校を母体として奈良女子大学が発足しました。発足当初は、文学部と理家政学部の2学部でしたが、昭和28(1953)年に、理家政学部が理学部と家政学部に分かれ3学部となり、平成5(1993)年に家政学部は生活環境学部に改組されました。また、平成15(2003)年施行された国立大学法により、奈良女子大学は平成16年4月から国立大学法人女子大学として設置されました。ちなみに、国立の女子大学は、お茶の水女子大学とともに全国で2校しかありません。
学生総数は約2500名、教員数は200名弱。学部は文学部・理学部・生活環境学部・工学部の4学部と、文理バランスよく構成されています。さらに高度な教育研究を担う文理融合の学際的な研究を特色とする大学院人間文化研究科を配置しています。 奈良女子大学は、社会における女性の知性自立と知的転回能力の獲得を目指し、時代状況や現代社会の変化に柔軟に対応して参りました。平成12(2000)年に、「男女共同参画社会をリードする人材の育成-女性の能力発現をはかり情報発信する大学へ-」「教養教育、基礎教育の充実と専門教育の高度化」「高度な基礎研究と学際研究の追究」「開かれた大学-国際交流の推進と地域・社会への貢献-」という、4つの基本理念を定めております。
奈良女子大学での学生生活
奈良女子大学の部活・サークルには、体育会系、文科系、音楽系団体があります。体育会系は20団体あり、合気道部、アイススケート部、気球部などがあります。文科系は21団体あり、E.S.S、演劇部、華道部などがあります。音楽系は9団体あり、音楽部、管弦楽団、ギターマンドリン部などがあります。
学生生活においても重要なのが食事です。食堂には「KOTO KOTO kitchen(コトコトキッチン)」という名前が付いており、席数は約300席あり、テラス席もあります。学生だけではなく、一般客も利用することができます。一般的な食堂のように、メニューを選んでカウンターで受け取る方式ではなく、バイキングのようにおかずがならんでおり、サラダから肉・魚料理まで、自分の好きな総菜を選ぶことができます。総菜はグラムバー方式で、季節ごとにフェアなども開催され、毎日食べても飽きないように工夫されています。もちろん、カレーや丼などのメニューや小鉢料理も用意されています。
また、奈良女子大学で開催される学園祭は、「恋都祭(ことさい)」と呼ばれ、毎年11月に行われます。ミスコンやビンゴも行われるだけでなく、協賛企業によりチャリティーくじが行われます。チャリティーくじは、協賛の仕事で得られた企業の商品を景品にして、くじ引きをしてもらうものです。そして、その売上金は福祉関連施設へ寄付され、地域の活性化にも貢献しています。協賛企業の中には、ひらかたパークやエースコック、ロッテ、ニベア花王など、有名な企業があります。
また、授業やバイトなどで朝が早かったり、帰りが遅くなることも学生生活おいて、多々あることと思います。そのような時はお家が学校や駅から近いと便利です。女性にとっては、お風呂やトイレなどの設備もこだわりたいところです。奈良女子大学エリアには、バス・トイレ別のセパレートタイプのお部屋も充実しています。
奈良女子大学の取り組み
近年奈良女子大学周辺の下宿先のアパートやハイツ、学生マンションの過剰供給による空き家問題に対し、奈良女子大学とタッグを組んで、オリジナルプロジェクト「学生による学生のためのお部屋」を立ち上げて、実際に一人暮らしをする奈良女子大学の学生さんや長期空室に悩む地元オーナーさんのご協力のもと、学生さんのアイデア取り入れたリフォームをした結果、すべて入居者様が決まり良い結果を残すことができました。そして今もそのプロジェクトは進行中です。
正木商事株式会社(賃貸のマサキ)の正木会長宅を2005年10月より、奈良女子大学の奈良町セミナーハウスとして授業などに利用されていて、2016年11月29日には文化庁が認定する「有形文化財」に登録されました。
「お部屋探しでは賃貸のマサキを利用したけど実際はどんなお仕事?」をテーマに実際に奈良女子大学生の在学生にリアルな社会体験をして頂いて、今後の就職活動に活かせて頂く取り組みをいたしました。
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奈良女子大学では、キャリア形成時期が出産や育児と重なる女性の「キャリアの壁」を打開し、高度な、社会に貢献できる人材を育成する取り組みをしています。そのために、専門分野の知識を身に付けるだけではなく、実践的講義、興味ある職人業へのキャリアインタビュー、企業人との交流会、女性のための企業セミナーなどを重ねて、長期インターンシップの道をひらきます。さらに、育児支援金制度の創設や心理・情報、経済面でもサポートし、在宅勤務など女性のライフサイクルに配慮した勤務体系の可能性にも探り、多様な生き方・働き方への視野を広げられるように取り組みをしています。
そのほか、奈良女子大学は、文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」に採択されたことにより、やまと共創郷育センターを設立しました。奈良女子大学が所在する奈良県では過疎化や基礎産業である観光業・農林業の衰退などの課題がたくさんあり、自治体や企業と連携して課題解決に取り組むことを目的としています。
奈良女子大学は、奈良教育大学と2022年度の法人統合されました。このことにより、将来的には奈良先端科学技術大学院大や奈良工業高等専門学校、奈良文化財研究所、奈良国立博物館の国立4機関と協力し、新たな教育研究の場として「奈良カレッジズ」を立ち上げようとしています。
奈良女子大学の学費・授業料について
検定料 |
入学料 |
授業料 |
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前期分 |
後期分 |
年額 |
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大学 |
17,000 |
282,000 |
267,900 |
267,900 |
535,800 |
大学院 |
30,000 |
282,000 |
267,900 |
267,900 |
535,800 |
転入学・編入学・再入学 |
30,000 |
282,000 |
267,900 |
267,900 |
535,800 |
研究生 |
9,800 |
84,600 |
月額29,700 |
||
聴講生 |
9,800 |
28,200 |
(1単位)14,800 |
||
科目等履修生 |
9,800 |
28,200 |
(1単位)14,800 |
||
聴講生 |
- |
(1件)57,000 |
奈良女子大学の学費の授業料は「大学」「大学院」「転入学・編入学・再入学」「研究生」「聴講生」「科目等履修生」「学位論文審査手数料」7科目に分かれており、そのなかで「検定料」「入学料」「授業料(前期・後期)」の費用が必要となります。
奈良女子大学のオープンキャンパスについて
名称 |
開催日時 |
対象者 |
実施内容 |
参加方法 |
---|---|---|---|---|
来場型オープンキャンパス 2023 |
2023年8月5日(土)~8月6日(日) 9:30~16:00(9:00 開門) |
奈良女子大学に入学を希望されている高校生・既卒生・保護者の方 |
各学部・学科・コースの紹介等の各種コンテンツ |
定員あり・事前予約制。7月21日(金)17:00~8月4日(金)23:59の期間、先着順 |
奈良女子大学のオープンキャンパス情報です。夏に行われましたオープンキャンパスでは学部毎にプログラムが分かれており、それぞれの特色を体験していただけました。
奈良女子大学の学生寄宿舎(学生会館・寮)について
入寮者募集は、原則として新入生のみ(編入生を含む)を対象としています。
学生寄宿舎の概要
学生寄宿舎として寄宿寮と国際学生宿舎があり、学生に安定した生活の場を提供し、修学上の便宜を図っています。
<所在地>奈良市半田横町14
※ 下記の入寮対象者について、部屋の割当ての都合により、当該回生以外も入居させる場合があります。
<寮名>寄宿寮(S棟)<定員>90人
<寮名>寄宿寮(管理棟・3棟)<定員>78人
<寮名>国際学生宿舎(A棟)<定員>190人 <入寮対象者>学部3・4回生及び外国人留学生 (外国人留学生と交流のできる混住方式【個室】となっています)
<入寮対象者>新入生(新1年生・第3年次編入生)なお、S棟新1年生については、第2年に上がるときに寮内で別の棟への引越しを実施します。
入寮資格・入寮選考について
<入寮資格>通学に片道2時間以上を要する者で、学部生のみ。 ※大学院生は入寮不可(6年一貫教育プログラム選択者で入居継続の場合を除く)。
<入寮申請書類の配布方法>入学者選抜合格者の入学手続書類とともに送付。(HPでも掲載予定です)
<申請書類受付期間>入学手続期間に同じ。
<選考方法>入寮希望者が募集人員を上回る場合は、経済状況等を考慮して入寮者を決定します。 ※経済状況の困窮度が高い者から優先的に書類選考(所得証明書等を基礎資料とする)
<毎年4月の募集人員>約80人(近年の平均倍率は、約1.6倍です)
◆入寮について、具体的な所得の基準は設けておりません。入寮の可否は、募集時の空室(募集人員)に対する申請者の数や申請者個々の経済状況により異なります。
◆入寮者募集は、原則として新入生のみ(編入生を含む)を対象として行います。
◆外国人留学生対象の入寮選考については、国際課で行っています。詳細は 国際課 へお問合せください。
>>学生寄宿舎(学生会館・寮)の入寮資格・入寮選考の詳細情報
※出典・引用:奈良女子大学ホームページ
奈良女子大学にある重要文化財
奈良女子大学内には、旧奈良女子高等師範学校本館が残っており、現在は「奈良女子大学記念館」として残っています。木造2階建てのこの建物は、学校や病院を数多く設計した建築家である山本治兵衛の代表作で、貴重な明治の洋風建築のひとつです。平成6(1994)年に改修工事を行い、同じ年に、守衛室、正門とともに国の重要文化財に指定されました。現在、1階は展示室、2階は講堂として活用されおり、ドラマの撮影にも使用されました。この記念館は、春と秋にそれぞれ1週間程度一般公開されており、ランチタイムコンサートでは、記念館のレトロな雰囲気に包まれながら、ヴァイオリンやピアノの演奏を楽しむことができます。
また、講堂には、国産最古級と言われるピアノも残されています。「百年ピアノ」と呼ばれるこのピアノは、当時公務員大卒の初任給が55円だった時代に、創立当時に1000円で購入されたとの記録が残っており、細部に渡り見事な彫刻が施されています。鍵盤に内国博覧会等の受賞を記念した褒章メダルの模様があり、内側の銘板には、「山葉鑒製」の文字を見ることができます。
奈良女子大学界隈の観光名所
奈良女子大学の寮の南側には、「旧鍋屋交番きたまち案内所」があります。旧奈良警察署鍋屋鋼板だったこの建物は、元々取り壊される予定でしたが、地元住民と奈良大学教員の強い熱意により、「鍋屋連絡所の保存・活用と“奈良きたまち”のまちづくりを考える会」が結成され、平成24(2012)年に改築され、案内所として生まれ変わりました。
大学の西側には、慈眼寺(じげんじ)があります。慈眼寺は厄除け発祥の寺として知られています。創建は聖武天皇の守り仏を安置したことがはじまりとされています。このお寺の中には市指定の文化財である天然記念物の柿の木があります。
また、奈良女子大学が建っている場所には、以前奈良奉行所がありました。江戸時代、奈良は幕府の直轄地でした。その幕府の町政の中心だったのが、奈良奉行所です。有事の際には、上方から江戸までの中継所としての機能を持っていて重宝されていました。大学前の道が広いのは、ここで行列を整えるためだと言われています。この奉行所の敷地面積は8,700坪もあり、大坂町奉行所の2,960坪や京都町奉行所の5,327坪に比べるといかに大きな奉行所だったかが分かります。また、奉行所の向かいには寺川道具店があり、その建物は奉行所の中がのぞけないように2階に窓がない造りになっています。
奈良女子大学のエリア情報
奈良女子大学は、奈良市北魚屋東町にあり、近鉄奈良駅を出て歩いて5分のところにあります。近鉄奈良駅周辺には、東大寺や興福寺、春日大社、奈良公園などの名所があり、観光地としても有名です。また、アクセス面でも奈良中心部に位置し、京都駅から電車で約45分、大阪駅から電車で約50分のところにあり、利便性があります。近鉄奈良駅の北側には東向北商店街、南側にはひがしむき商店街があります。女子大側にある東向北商店街はアーケードもなく、観光客が通ることは少ない商店街ですが、地元住民から愛される落ち着いた雰囲気のお店が並んでいます。
このように、奈良女子大学は、東大寺や興福寺などの観光名所に囲まれ、その大学自体も歴史ある大学で、落ち着いた雰囲気の中で勉学に励むことができます。また、より高度な人材を育成するための仕組みや施設が充実しており、より自分の可能性を広げられる大学であると言えます。また、奈良女子大学周辺には、家具・家電付きのお部屋や、女性限定のお部屋など多種多様な賃貸住宅があります。初めて一人暮らしをする学生には嬉しいエリアだと言えます。
また、奈良女子大学周辺は、様々なタイプの賃貸住宅が多くあり、初めてのひとり暮らしにも安心して頂けるお住まいのエリアになります。オートロックなどのセキュリティ充実物件は、女子大生やそれを応援する親御さんも安心していただけます。
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