【留学中の賃貸は解約すべき？】そのまま借り続ける場合の注意点も解説
「留学予定の学生向け」賃貸に住んでいる場合、留学中はどうすればいい？詳しく解説！
留学でしばらく日本を離れる予定がある学生さんの中には、契約中の賃貸アパート・マンションをどうすればいいのか、困っている方もいるかと思います。
この記事では、賃貸物件に住んでいる留学予定の学生はそのまま同じ家を借り続けた方がいいのか一度解約した方が良いのか、もし借り続ける場合は何に注意すればいいのか等について、詳しく解説します。
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賃貸のマサキ天理駅前店所属。店舗運営のサポートの傍ら、ルームアドバイザーのキャリア23年以上の大ベテラン。天理市勤務は累計18年以上で、社内仲介ランキング№1の実績有り。天理市の賃貸事情は勿論、美味しい飲食店や人気観光スポットなど、天理市のことは何でも情報を網羅し、日本一天理市事情に詳しいと自負。自身がナビゲータ役を務めたテレビ番組も多数あり。過去にアルバイトで習得したオムライス作りをスタッフへ教えるほど食通とか。
留学する予定がある学生は、留学前に賃貸アパート・マンションを解約した方がいい？
留学予定の学生が留学前に賃貸アパート・マンションを解約した方がいいか、そのまま契約し続けた方がいいかは「現在住んでいる物件の契約内容確認」と「解約した場合にかかる費用とそのまま住み続けた場合の費用の比較」をすることで判断することができます。
以下のポイントを順番に確認してきましょう。
賃貸物件の契約内容はどうなっているか？
まずは手元にある賃貸借契約書を確認してみましょう。
「〇ヶ月間連続で借家を使用しない場合には契約解除できる」等の特約が定められていて、決められている期間よりも留学期間が長い場合には、そもそも契約をし続けられない可能性があります。
留学中も同じ家を契約し続けたいという希望があれば、まずは管理会社や賃貸オーナーに相談してみると良いでしょう。
なお、この特約がないからと言って無断で長期間借家を不在にしても良いわけではなく、1ヶ月以上家を空ける際には管理会社や賃貸オーナーに必ず知らせる必要があります。
そのまま契約し続けた場合と新たに物件を探す場合、費用が安いのはどちらか？
長期間不在にしても契約上の問題がないことを確認できたら、留学期間中の家賃の総額（ひと月の家賃×留学する期間）はいくらになるのかを計算してみましょう。
なお、借主が不在であっても家賃は割引にはならず、住んでいる期間と同じであるケースがほとんどです。
契約し続けた場合にかかる家賃の総額が割り出せたら、解約した場合にかかると思われる費用の総額についてもざっくり計算してみましょう。内訳の目安は、以下の通りです。
・敷金・礼金と引っ越し費用（今の家を契約・引っ越しする際にかかった費用を参考にする）
・（家具や家電等を処分してから留学する場合）新しい家具や家電をそろえる費用
・（家具や家電等をトランクルームに預けて留学する場合（※））トランクルームの利用料
（※）実家が近くて十分なスペースがあり、家族に頼ることが難しくない場合は、実家に家具や家電等を一時的に預かってもらう方が費用は安いでしょう。
長期間トランクルームを利用する場合は特に、一度家具や家電を手放して帰国後にまた揃える方が安いこともあるので、留学期間中の利用料総額を確認しておくようにしましょう。
解約時にかかる大体の費用総額を計算できたら、留学期間中も家賃を払い続けた場合にかかる費用と比べて、どちらの方が安いかを確認してみましょう。
留守中、借りている物件の換気などに協力してくれる人は近くにいるか？
詳細は次の章で述べますが、留学中、日本で借りている部屋を完全に放置してしまうと湿気が溜まり、カビが広がってしまう等のリスクがあるため、可能であれば月に一度程度換気等家の手入れをしてくれる人を見つけておくと安心です。
時々家の様子を見てもらうことで、万が一空き巣に入られていた場合なども早めに知ることができます。
留学中、賃貸物件を借りたままにする際の注意事項
費用面などを検討して留学中も賃貸物件を借りたままにすると決めた場合、管理会社や賃貸オーナーへの報告以外にも事前に手配したほうが良いポイントがいくつかあります。
これらを忘れてしまうと様々なトラブルにつながる可能性もあるので、注意しましょう。
貴重品は友人や家族に預けておく
長い間留守にする部屋に貴重品（通帳や運転免許証など）を置いたままにしておくと盗まれやすく、危険です。
貴重品は日本に住んでいる友人や家族などに留学前に預けて、留守宅には放置しないように気をつけましょう。
もし知人に預けることが難しい場合は、貸金庫などを利用しましょう。
換気等を友人や家族に頼んでおく
誰もいない部屋を数ヶ月放置すると様々なリスクが生じるので、友人や家族に頼んで定期的に換気などを行ってもらうと安心です。
代表的なリスクとその対処法を以下にご紹介します。
・カビが広がってしまう可能性がある
人が住んでいる家はドアや窓が日常的に開け閉めされるため換気されやすい環境にありますが、長期間誰も住まない家は空気が動かず、室内の湿度が高いまま保たれてしまいます。
留学中、部屋の換気を一切せずに数ヶ月放置していると、壁や床などにカビが発生し、広範囲に及んでしまう可能性があります。
少なくとも月1回は換気をすることで、湿気が溜まることを防げます。
湿気が溜まりやすい場所（押し入れやクローゼットの中など）については除湿剤を設置しておくことも効果的です。
・害虫が入りやすくなる
住居の排水管には「排水トラップ」と呼ばれる水を溜めておく部分（例：洗面台のパイプの途中にあるS字やU字の部分）が設けられています。
この排水トラップに溜められた水が蓋の役割をして、害虫や悪臭がパイプの出口から飛び出すことを防いでいます。
なお、この蓋の役割をする水の層を「封水」と呼びます。
しかし、数ヶ月水を流さないでいると封水が蒸発してしまい、悪臭が発生するほか、ゴキブリなどの害虫が部屋に侵入してしまうことがあります。
特に気温の高い夏場は、封水が蒸発するのが早くなります。
封水の蒸発を防ぐためには、友人や家族にお願いして、なるべく10日に1回程度、台所やトイレなどの水を流してもらうようにしましょう。
お願いすることが難しい場合は、排水トラップのある場所に流し込むことで封水の蒸発を防いでくれる封水蒸発防止剤がネット通販などで入手できるので、これを使用するのもいいでしょう。
有効期間が長いものの中には、数年間封水の蒸発を防ぐことが可能な製品もあります。
郵便局に不在届を出しておく
郵便受けに郵便物がたまっていると家主が長期間不在であることが外からもわかりやすく、危険です。
郵便局は、事前に「不在届」を提出しておくことで、最長で30日間郵便物を保管してくれます。
留学期間が1ヶ月以内であれば、不在届を出しておくと良いでしょう。
それよりも留学期間が長い場合は、郵便局の「転送サービス」を利用して家族や友人などの住所に自分宛ての郵便物を転送させてもらい、保管を依頼しておきましょう。
転送期間は届け出た日から1年間で、申込はオンラインでもすることができます。
予定よりも帰国の時期が遅くなる場合も、同じ手続きを再度オンラインで行えば引き続き転送してもらえます。
（ただし、事前に本人確認済のIDを使用する必要があるので、最初のオンライン申込は留学前に余裕を持って終えておきましょう）
郵便受けにチラシなどがたまっていても同様の危険性があるので、家族や友人に換気等を引き受けてもらえた場合は、たまったチラシの処分も依頼しておくと良いでしょう。
郵便受けをガムテープなどで塞ぐと空き巣にも長期の不在を知らせてしまう効果があるため、あまりおすすめできません。
無許可の又貸しはNG
「留学中借りたままの物件に誰も住まないともったいないから、友達に又貸しして家賃を受け取れば良いのでは？換気もしてもらいやすいし…」と考える方もいるかもしれません。
しかし、賃貸オーナーや管理会社に無許可で又貸しをすることは「契約解除になるリスク」や「又貸しした相手が物件を汚したり壊してしまったりした場合に、訴訟に発展しまうリスク」などさまざまなリスクがあるので、絶対にやめましょう。
【留学中の賃貸は解約すべき？】まとめ
この記事では、賃貸物件に住んでいる留学予定の学生はそのまま同じ家を借り続けた方がいいのか一度解約した方が良いのか、もし借り続ける場合は何に注意すればいいのか等について、解説しました。
・そもそも長期間家を空ける場合は契約が続けられない賃貸物件もあるので、まずは契約書を確認し、必要に応じて管理会社や賃貸オーナーに相談する
・1ヶ月以上賃貸物件を不在にする場合は、管理会社や賃貸オーナーに必ず報告しておく
・賃貸物件を留学中そのまま借り続けることを決めた場合は、貴重品の移動や郵便物の転送手続きなどを忘れずに行い、可能であれば換気等を友人や家族に頼んでおく
・留学中、誰も住んでない部屋を勝手に友人などに又貸ししてしまうと契約解除されてしまうリスクもあるので、絶対にしない
様々な準備が必要となる留学。早めに取り組める事項から進めていき、万全の状態で旅立てるようにしましょう。
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