奈良教育大学生が語る学生生活!
今年度から奈良教育大学に通う新入生の男女二人に、学校生活(キャンパスライフ)についてのインタビューに答えてもらいました。
大学受験やお部屋探し・ひとり暮らし・学校生活……専修の内容についてのリアルな体験談など、たっぷりと語っていただいています。
受験生の方必見です。
――まずは簡単な自己紹介をお願いします。
女子学生:出身地は大分県、奈良教育大学の伝統文化教育専攻・書道教育専修1回生です。よろしくお願いします。
男子学生:長野県出身の、奈良教育大学・保健体育専修中等1回生です。よろしくお願いします。
合格おめでとうございます!初めての大学受験はどうでしたか?
――奈良教育大学への受験を決めたきっかけは何ですか?
男子学生:行きたい大学があって1年浪人したんですけど前期落ちてしまって、「どこ行けるかな」って。もともと体育学部専攻で行きたかったんで、別に教育じゃなくても良かったっていうのはあるんですけど。保健体育があるっていうのは全国の大学で少ないので、奈良教育大学にはあるっていうことで選びました。
女子学生:書道の先生になりたくて、中3の受験の時には書道一本で行くって決めていたので。高校も書道部の強豪校を選んで、高1の時の書道の先生が奈良教育大学出身だったので、その先生に憧れて目指しました。
――大学受験をする為1日どのくらい勉強をしていましたか? 勉強しない日はどのくらいありましたか?
男子学生:浪人は学校には行かずに予備校に行くだけなんで、朝起きて寝るまで13~14時間くらい。実技試験もあるので朝起きた時と寝る前に走り込みと筋トレという生活を1年間ずっとやってました。でも今日はやらないっていう日も1ヶ月に数日作って、その日は自分の好きなことをやってました。
女子学生:平日は学校が終わってから塾の自習室に行って22時までやって家に帰る感じで、休日は9時ぐらいに塾の自習室に行って18時ぐらいに帰宅という感じでした。書道のほうが勉強よりもやってましたね。
――合格祈願などはしましたか? どこに行きましたか?
男子学生:してないです。
女子学生:しましたね。神頼みって感じで県内のちょっと遠めの神社に行って……すがってきました(笑)
――試験日までに奈良に来たことはありますか?
女子学生:一回、物件を見に11月に来ました。内見までして、仮決めして帰りました。親がめっちゃ「早く決めたほうがいい」みたいな感じで。早すぎですよね(笑)
男子学生:修学旅行で来たぐらいです。小学校の時ですけど、京都・奈良へ。京都メインで最終日に奈良で大仏を見て帰るみたいな感じでした。
女子学生:中学の修学旅行はそうでした。神社見て、鹿見て。
――試験当日はどんな体調・気持ちでしたか?
男子学生:まあ後がなかったんで切羽詰まってましたけど、もう前期落ちた後で「ここ落ちたら滑り止めに行く」みたいな気持ちで受けに来てたんで、そんなに緊張しなかったかなっていう感じです。
女子学生:筆記は結構投げやりでした。なんかもう「なるようになれ」みたいな感じで。実技はわりとやってきたのでそんなに心配はせずに受けました。
――試験会場の雰囲気はどうでしたか?
男子学生:筆記はみんなギリギリまで勉強するんで、もうピリピリしてて。でも前期の第一志望が倍率5倍くらいのすごいでかい大学なんで、そっちのほうがピリピリして怖かったです。
女子学生:共通テストはピリピリして、居づらい……みたいな感じでしたね。実技は私が一番最初に会場に来たんですよ。だから私が空気を作っちゃったかもしれないです。来て、書いてたんですよ、練習に。だから「そういう風にしないといけないのかな」って空気を作っちゃって……他の子も試験が始まる前にちょっと書いて、みたいな感じでした。
――試験が終わってからの感想は?
男子学生:落ちたら滑り止め行くつもりだったっていうのがあって、「受かったらラッキー」ぐらいの感じでした。滑り止めは東京のほうの私立で学費3倍近く違ったんで、よかったですほんとに。
女子学生:私、共通テスト大失敗しちゃったんで「ああ、もう落ちたな」って思ってて。合格発表あって、受かってて「はあ~」ってなりました。番号見ても自分のだって確信がなくて、「ほんとに自分かな?」みたいな。
――オープンキャンパスに行きましたか?
女子学生:行ってないです。
男子学生:行けてないです。
お部屋探しはどんな感じでしたか?
――お部屋探しはいつから始めましたか?
女子学生:11月です。
男子学生:3月末、26日とかでしたね。大学の説明会がちょうどあったので、そのタイミングで来ました。
――予算はどのくらいで探していましたか? また実際に住んだ家賃はいくらですか?
男子学生:3万前後で見てましたね。実際は4万弱、3万8000~9000円ぐらい。
女子学生:3~4万の間ですかね。実際もそのぐらいで。
――実際にお部屋は見ましたか?
男子学生:はい、見ました。
女子学生:いくつか回って「ああ、ここがいいな」っていうので決めました。
――お部屋の案内を受けての感想はありますか?
女子学生:満足だなって。あんまり希望がなくて、ベッドが置けて書道ができるスペースがあれば良かったんです。
男子学生:(少し学校から家まで距離はあるけれど)近すぎると朝ギリギリを攻めてしまいそうで……。「まだ間に合うな」ってやって、遅れちゃいそうだなって。あれぐらいの距離ならいいなって。いい部屋を紹介してもらってありがとうございます。
――お部屋探しで譲れない条件はありましたか?
男子学生:トイレとお風呂は別がよかったですね、どうしても。
女子学生:私もそれは条件に入ってました。
――寮の見学は行きましたか?
二人:行ってないです。
ひとり暮らしの新生活!自炊は?アルバイトは?
――新生活を始めてどのようなことが気になりましたか?
女子学生:家事がめんどくさいです。
――自炊をされていますか?
女子学生:はい。
男子学生:一応やってます。一人暮らしする前に実家で練習して。めっちゃめんどくさいですね。メニュー考えるのもしんどいです。
女子学生:片づけめんどくさいってめっちゃなります。
――今よく食べているメニューは?
男子学生:日持ちするようなやつです。
女子学生:毎日野菜炒めです、もう。炒めておしまいなんで。
――周辺環境でこれがあった方がいい。みたいなものはありますか?
男子学生:スーパーが近いほうがいいですね。近くの店は24時間やってて、とにかく安いですね。出来合い買ったほうが安いかもしれないぐらい。
女子学生:近くのスーパーの20時ぐらいの激安時間、よく行きます。
――食料品などの買い物はどのくらいの頻度で行かれますか?
男子学生:週一ぐらいです。
女子学生:私も週一です。
――あると便利な家具や家電、生活雑貨はありますか?
男子学生:座椅子があったら便利ですね。
女子学生:腰が痛くなるんで。座椅子ないと。
――逆に、買ったけどあまり使わなかった家具や家電はありますか?
男子学生:ピーラーです。安いのだと引っかかっちゃって上手く剥けないから包丁のほうがいいかなって。
女子学生:お母さんが「掃除機いらない」って言ってて、買わなかったんですよ。確かにいらなかったです。ひとり暮らしの部屋は狭いから全然コロコロとかで済んじゃうんで。
――アルバイトはしていますか?
女子学生:はい。チェーンの飲食店です。初めてバイトしたので大変です。
男子学生:してたんですけど、足のケガでしばらく歩けなくなっちゃって辞めました。最近歩けるようになってきたのでまた今探してる感じです。先輩とかに紹介してもらって、学童保育とかお寿司屋さんとか、知り合いの居るところに行こうかって考えていますね。
女子学生:学童、責任とか怖くないですか? ケガさせるのが怖くて私はちょっと……。(卒業したら直接教える立場になるのでは? と聞かれて)高校生なんですよ、私の場合。書道が高校の免許なので。
学校生活について!授業はどんな雰囲気ですか?
――通学方法はなんですか?
女子学生:自転車です。
男子学生:自転車ですね。前日に先輩の車で送ってもらった日とかはチャリを学校に置いてるんで、次の日は朝走って行ったり。「遠いなあ」って思いながら(笑)
――バスは使わないんですか?
男子学生:バス停が近くにないです。あとバス使うお金……もったいないです。走ってたらどうせいつか着くんで(笑)。
――奈良教育大学の大学生は自転車がないとちょっとしんどいですよね。
女子学生:そうですね。イオンモールまで自転車まで行くって言ってる子もいます。
男子学生:よく行きます。先輩に誘われて一緒に行ったり。
――新学期が始まって一番大変だったことは何かありますか?
男子学生:課題ですかね。レポートっていうのを大学になって初めてやったので、「こんなにやるのか」って。何千字とかレポート書かされるんで。ひとり暮らしと並行してやるっていうのがちょっと大変でしたね。
女子学生:書道専修って展覧会とかにも出すんです。学校の書道とは別に展覧会があって、それが一気に全部来て寝られない、みたいなのがちょっときつかったですね。夜通し書かないと間に合わないから……。
――学食は利用されたことはありますか?
男子学生:はい。
女子学生:しないですね、全然。おにぎり持って行ったりとか。学食すらも惜しい、みたいな。
――学食のオススメメニューはありますか?
男子学生:全部おいしいです。安いですね、やっぱり。固定のメニューがなくて、毎週ガラっとラインナップが変わるんで、初めて見る料理も毎週あります。豊富ですね。
――通学の荷物は多いですか?
女子学生:めっちゃ重いです。
男子学生:パソコンが重いんで。あと実技の着替えとか、夏はとくに結構入ってますね。
――ノートパソコンのほかに必須なものはありますか?
女子学生:奈教(奈良教育大学)って時計少ないんですよ。だから腕時計持ってたほうがいいです。
男子学生:経費削減かと思ってました。教室にないんです、時計が。
――90分授業は大変ですか?
男子学生:自分は予備校で90分授業だったんで、そこまで変化はないです。やっぱり高校からだと全然違うと思います。
女子学生:書道の授業はあっという間なんですけど、それ以外の授業がきつくて。「まだ一時間もあるな」、みたいな……。
――講義を受ける教室はどんなところですか? 広いですか?
男子学生:大きい教室もあります。けど大体は高校の教室のようなイメージです。そんなに大勢で受けないんで。
――出席はどんな風に取られていますか?
男子学生:実技だと普通に名前呼ばれたりもあるんですけど、座学だとだいたい課題が出席扱いですね。
女子学生:あと、席が指定されていて「そこに居ないからその人は欠席」みたいな授業もあります。
――教員免許を取得したらどこの学校に行きたいなど希望はありますか?
男子学生:自分は中学高校の教員免許が取れるんですけど、元々スポーツトレーナーになるのが夢で、うちの大学でもその免許は取れるのでそっちを目指してやってます。卒業条件が中学の教員免許の取得なのでそれは取らなきゃいけないんですけど。
――教育実習は地元の学校に行かれるんですか?
男子学生:成績の高い人から行きたいところを決められるらしくて。実力の世界です。地元に行きたくても受け入れてくれるか分からないんで、大学と提携している小学校中学校行ったりが多いらしいです。
女子学生:書道専修は地元ですね、みんな。地元の学校で実習やって帰ってくるんですよ。
――少し個別に質問させてください。書道はコンクールに出すなど場合によって、何本も筆を使い分けるものなんですか?
女子学生:作品の大きさとか雰囲気によって何本も変えたりするんですけど、ちょっとお金が……きついですね。値段ピンキリです。
――筆の置き場所は、「家のここに置く」というのは決めていますか?
女子学生:はい。よく洗って、風通しのいい、あまり湿気てないところに干して保存してます。
――作品の良し悪しが分からなくなった時に友達や先輩に見てもらったりしますか?
女子学生:分かんなくなったら先生に一回見てもらって「こうしたほうがいいよ」っていうアドバイスを貰ったりしてます。
――ありがとうございます。体育は何か特定の種目をメインにされているのですか?
男子学生:色んな種目をやってます。バドミントン・水泳・陸上競技・球技……水泳は必須ですね。教員になったら絶対教えるんで、一番厳しいです。先生がオリンピック・パラリンピックに一緒に行く専属トレーナーみたいなすごい人で、代表選手の海外遠征に付き添ったりとか。教え方はめちゃめちゃ上手いんですけど厳しいです。できるまで帰れない、みたいな。体育の先生となると全種目担当するんで、全部の知識を持ってなきゃいけないんです。器械体操も来年始まります。倒立15秒できないと単位貰えない……。
――座学のほうはどんな感じですか?
男子学生:座学もスポーツに関することが多いですね。英語とかもあるんですけど。『スポーツのトレーニング論』って言って効率的なトレーニング方法を探したりとか、『生涯スポーツ論』っていうので人間が一生スポーツをするためにはどうすればいいかなどを先生と一緒に考えて提案したり。
最後に下宿を考えている受験生に向けて一言お願いします!
――最後に、来年度の新入生に向けて「これしといたほうがいいよ」などメッセージがあれば。
男子学生:課題は溜めないほうがいいです。自分はそんなに溜めないんですけど、周りの子達がすごいヒーヒー言いながらずっとやってて。前のやつが残ってると今出たやつが後回しになって「これ何だったっけ」って、内容を覚えてないとかいうのがあるんで、出たらその場その場でこなしていったほうが効率いいです。自分が苦労しないために、計画的に。
女子学生:パソコンをちょっとは触れるようにしといたほうがいいと思います。レポートとかはずっとパソコンで、最初のほうは全然慣れてなくてネットで調べながらやる、みたいな感じだったので……。
奈良教育大学の新入生二人へのインタビュー、いかがでしたでしょうか。
とくに学内や授業についての話は、現役の学生さん以外からはなかなか聞けないような濃い情報がたくさん出てきたと思います。
奈良教育大学への受験を控えている方や周辺での下宿生活をお考えの方、ぜひ参考にしてみてくださいね。
お二人とも、ありがとうございました!
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奈良教育大学キャンパスNAVI