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担当者:木原一憲
趣味は休日バイクでツーリングすること!不動産キャリア20年以上の経験と奈良生まれ奈良育ちの知識を活かし奈良の情報を語ります!
【2025年先行設置予定】奈良県立大学に新学部が開設!
奈良県立大学に、2031年新たなキャンパスと工学系学部が設置される予定です。
そしてこの新学部は2025年度にも現キャンパスにて先行設置が検討されています。
新学部設置の発端である「大和平野中央プロジェクト」や先行設置の経緯について解説していきます。
奈良県立大学の新学部の内容は?
奈良県立大学は1953年(昭和28年)に開学した奈良県立短期大学が元となり1990年に設置された公立大学です。
現在キャンパスは奈良市内、近鉄奈良駅からは北西に徒歩12分、JR奈良駅からは北に徒歩15分の船橋町というところに位置しています。
現在は地域創造学部地域創造学科のみの単科大学で、学科内は「観光創造」「都市文化」「コミュニティデザイン」「地域経済」という4つのコモンズに分けられています。
少人数制による学生と教員の密接な対話と、地域に密着したフィールドワークを重視しているのが特徴です。
この奈良県立大学に2031年4月、新たに工学系学部が開設される予定となっています。
新学部は現キャンパスから10キロメートルほど南、奈良県三宅町に新たなキャンパスをつくり設置される計画になっており、さらにそれに先駆けて2025年度にも現キャンパスでの先行設置が検討されています。
新学部ではAI(人工知能)・情報セキュリティーなど、いわゆる情報工学分野における即戦力の育成を目的とし、1学年あたり約100人の定員を予定しているとのことです。
新キャンパスは三宅町石見地区内、近鉄橿原線・石見駅の近くに設置する方針で、現キャンパスの約1.7倍の敷地面積が確保される予定です。
京奈和自動車道・三宅インターチェンジも近いなど交通の便がよい場所で、産学官の活発な交流による地域産業の活性化が期待されています。
こうしてこの場所に新キャンパスと新学部を設置することになったいきさつには、奈良県が三宅町を含む磯城郡3町と進める「大和平野中央プロジェクト」が大きく関わっています。
「大和平野中央プロジェクト」って?
奈良県磯城郡は大和平野中央分に位置する、川西町・三宅町・田原本町の3町からなる郡です。
この辺りは県内の人口の9割以上が集中する大和平野にあって広大な農地が広がっており、交通アクセスが良好であることから、新たな地域経済の発展・雇用創出の場としての可能性が見こまれていました。
奈良県は大阪のベッドタウンとして発展してきたことから、かねてより若者を中心とした人材の流出が大きな課題でした。
そこへの一手として打ち出されたのが「大和平野中央プロジェクト」です。
2020年(令和2年)10月から奈良県と磯城郡3町のあいだで協議が重ねられ、翌2021年(令和3年)5月には3町それぞれの「まちづくりのテーマ」と対象地区が決定されました。
うち川西町と田原本町はともに「ウェルネスタウン(健康増進)」をテーマとして掲げ、スポーツ施設を中核としたまちづくりを行う構想となりました。
そして残る三宅町のまちづくりのテーマが「県立大学を核としたスタートアップヴィレッジ(産業の活性化)」。
奈良県立大学の新学部・新キャンパスを中核とした、産学官の交流環境が整ったまちづくりを進め、地域の活性化に繋げていくことが決まったのです。
学部の先行設置が検討されている経緯は?
こうした経緯で三宅町に設置されることになった県立大学の新学部、先に書いた通り2031年に新キャンパスにて開設の見込みです。
同年に国民スポーツ大会(現・国民体育大会)が奈良県で開催される予定であり、「大和平野中央プロジェクト」の一環で田原本町に設けられる競技施設がその会場として使われる計画となっていることから、その整備と時期を合わせた形のようです。
ですがそうなると開設は9年も先。企業を誘致し県外への人材の流出をおさえることが急務となっているなかで、まだ人材を育成する段階のスタートがそれでは少々歩みが遅いのではという懸念もあります。
そこで奈良県では、新キャンパスが完成するまでの措置として、奈良市内にある現キャンパスでの新学部の先行設置を検討することとなりました。
現在、2025年度の設置を目指して、具体的に現キャンパス内のどこに設置するかや設備・機器・職員をどのように配置するかの詳細な検討が進められているとのことです。
いま最も熱い分野である情報工学系学部の新設、そして県と3町が協力体制を築いての大和平野中央部からの地域活性、大いに期待したいところですね。
まとめ~進捗が気になる方は県のサイトもチェック~
いかがでしたでしょうか。
今回は奈良県立大学の新学部・新キャンパス、そして「大和平野中央プロジェクト」について見ていきました。
本格的に体制が整うのはまだ少し未来の話にはなりますが、県のウェブサイトにはプロジェクトに関する進捗の報告や資料が随時アップロードされており、具体的な動きを誰でも見ることができます。
計画の動きが気になる方は、たびたびそちらにアクセスして情報をチェックしてみるのも良いかもしれませんね。
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